まだ年末30日放送の番組の中にもまだ未視聴のものもありつつも、
録画のほうは少しずつ視聴中です。
「紅白歌合戦」は毎年出来る限りオンタイムで見るようにしていて
今年は特に、例年以上に
「その歌に興味が薄い人」にも見せようとする演出に
力が入っていたように思います。
曲としては、天童よしみさんの「やっぱ好きやねん」は
胸に来るものがありました。
「天童よしみが紅白に出てないのはおかしい」
「天童よしみを紅白に出す」とたかじんさんが言い出してから、
二十数年、たかじんさんはこの世の人ではなくなり、
天童さんはその紅白でたかじんさんの看板曲を。
私はこの日の天童さんの歌を忘れないでしょうね。
今年も美輪明宏さんは印象深かったです。
今回は朝ドラがらみで「愛の賛歌」を歌われましたが、
昔、話の流れで明石家さんまさんがこの曲を歌い始め、美輪さんが
「この曲はそんな歌じゃないのよ、さんまちゃん」
「愛のためなら泥棒だってしてみせる。そんな歌なの」
と仰ったことがありました。
さんまさんが口にされていたのは
越路吹雪さんの歌などでよく知られた「岩谷時子版日本語詞」で、
日本で最もよく知られている"訳詞"なんですけれど、
元の歌詞はもっと「覚悟」が見られるもので、
その元の歌詞を生かしたのが美輪さんの"訳詞"だったのでしょう。
美輪さんはこんな形で披露されたことがありますが、
私も元の歌詞の世界観のほうが好きですね。
元の歌詞といえば、「Let it go」。
「Let it go~ありのままで~」として
日本語版の映画でエンディングテーマを担当されたMay J.さんが
紅白で歌われた訳ですけれど、
これも元の歌詞の世界のほうが好みです。
日本での興行成績の要因の何割かはこの日本語詞が貢献したのでしょうが、
「ありのままの自己の解放」はどちらも同じではあるものの、
劇中のあのシーンのエルサの心象描写には
少しだけ合っていないようにも感じました。
劇中で聞かれたオリジナルの演者としてのイディナ・メンゼルでバージョンも
紅白で楽しめましたけれど、字幕のほうは
松たか子さんとMay J.さんが歌った日本語詞でしたね。
文字だけでも"翻訳"にして欲しかったと思いましたね。
世界中の曲が世界各地の言語で歌われていますが、
歌詞という制約の多いものでありつつも、
より元の世界観を生かした翻訳であればと思います。
全く別物というものが多い中で、
「Let it go~ありのままで~」はまだ工夫されていたとは思うんですけれど。
こんなのもありました。
英語詞をひらがなで表示してあります。
これでオリジナルに近い発音でということなのでしょうね。
最後に関係ありませんが、田辺誠一さんのオラフを。
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