後藤氏の事件では、
想像しうる中で最も悪い結果となりました。
彼が日本国民であるなら、その身の安全は日本国が守るものであり、
今後もその努力をしていかねばなりません。
特に、なぜ日本政府は情報を
ヨルダンやトルコなどに頼るしかなかったのか、
交渉で蚊帳の外に置かれていたのか、
その点の検証はしておかなくてはならないでしょう。
いっぽうで、日本国内が安全だとはいえませんが、
今後さらに、特に在外邦人の安全確保は困難なものとなるでしょう。
何しろ、一切の合理的な理窟が通用しない相手なのですから。
国家を含めて、誰にも安全を担保出来ない状況にはならないよう、
各自の配慮が必要です。
現在、朝日新聞のイスタンブール支局長がシリアにいるものと思われます。
今回の事件の2人の被害者が拘束されたアレッポに入ったとされ、
外務省が強く自制を求めている中、
事が起これば自己責任では済まない事態になることを
わかりながらの妄動なのでしょうから、
どうしようもありません。
昨日の「たかじんNOマネーBLACK」では、
「世界はテロと戦えるのか?過激派の正体 大解明SP」と題して、
主に現在の自称「イスラム国」ISSL(ISIS/IS)の問題について
議論されていて、たいへん勉強になりました。
以前から、私には疑問があったんです。
「イスラム過激派」とはいうものの、
イスラム教に彼らのような思想を生み出す素地がわずかでもあるのか、
そこがよくわかりませんでした。
私の知識はどの分野でも上っ面ですから、
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この岩波文庫版の教典や、
宗教に対して批判精神のない宗教学者が書いたような本からの知識では
理解不能だったんです。
この疑問について、もしかすると答えが得られたのかもしれません。
独立総合研究所代表取締役の青山繁晴さんの発言なのですが….
これが真実だとすれば、国際社会が行うべきテロ対策が見えて来ます。
まず過激派って言葉もどうかと思うんですけど、
本当は原理主義者ね。
で、イスラム教の根幹って、日本語だとコーラン、
正しくはクルアーン、で、それに女は家にいろとか、
異教徒は殺せと書いてあるとかいうんだけど、
書いてないんです。岩波文庫で読めますから
それなのに、なぜ彼らはそれがイスラム教の原理だと
信じているのかについては
字が読めないの。僕がアフガンでびっくりしたのは、
タリバンっているでしょ。
あれ、"神学校"っていう意味なんですよね。
そこの現場に行ってみて、習っている人がクルアーンを持ってる、
教えている人もクルアーンを持ってクルアーンの言葉を教えている。
両方とも字が読めないんですよ。
ですから、でっち上げの話ですよ
原理主義というと、ピュアなイメージがあるのではないかという問いに対して、
ピュアになろうとしていた…、過去形だけど間違いなくて、
クルアーン、仏教でいうとお経ですよ。キリスト教でいったら聖書、
そこにそう書いてあると、思い込まされた人が、
現実のイスラム社会は(教わった教義のように)そうじゃなくて、
ピュアになりましょう、原理に戻りましょう、
というのが最初だったんです
との解説。
私の持っているイスラム教のイメージは
もっともっと緩いものなんですよね。
もちろん、多くの日本人のようにテキトーな宗教観から見れば、
いろいろと決まり事はあります。
しかし、飲酒は禁忌だとされているようですが、
酒を飲むイスラム教徒は珍しくありません。
逆に、もしもコーランの原理に従うなら、
それを禁止している訳ではないと解釈すべきなのかもしません。
仏教でも、釈迦牟尼の言葉ではないものも教典となっていて、
中国や日本で作られた偽経、疑経なんて言葉もありますけれど、
それらは必ずしも間違った教典という訳ではなくて、
そのそれぞれの土地風土、時代ごとの生活、風俗に対応する形で、
生み出されてきたのかもしれません。
キリスト教にもイエス由来のものではない教えもあります。
要はその中身なんですけれどもね。
なぜ、イスラム社会の一部に、
テロリストを生み出すような偽の教義が蔓延したかといえば、
やはり、貧困でしょう。
現状に大きな不満を抱き、それを解決する方法が
その偽の教義の中にあると理解してしまっているために、
それがまた他の人に口伝され、
新しいテロリストが生まれていきます。
おそらく、この状況を喜んでいる連中がいるのでしょう。
彼らを改宗させることは困難だと思います。
しかし、真のイスラム教を教えること、
コーランを理解させることは改宗させるよりも
ずっと現実味があるかと思います。
そのためには何が必要でしょうか?
私は教育だと考えます。
識字率を向上させることで、コーランをそのものを読み
本当のイスラム教の原理を理解させることが出来ると思います。
テロリスト対策は今後50年、100年と続いていくでしょう。
その構成員を最小限にするための未来に対する投資が
今後の世界の安全に関わってくるはずです。
日本政府は、今回の2億ドルを人道支援としていますが、
今後はその振り分けを、
より教育のために向けていただきたいと思います。
世界各国が貧困者対策ともに、この取り組みを行えば、
自身をイスラム教徒だと思っているテロリストの数を
減らすことが可能だと思います。
もしかすると、彼女のこの言葉には
そういう意味も含まれていたのでしょうか?
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