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被災地における取材は現地のメディアに任せてはどうか

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現時点でのNHK「ブラタモリ」の最新の回は
今月のはじめでした。
場所は熊本。
前週の熊本城に引き続き、
400年前の加藤清正の頃の街づくりのお話。
その中で、ここが地下水に恵まれた土地であることを学びました。
今も、水道水の8割が地下水であると。
それが熊本の強みであったんですが、
地下水であるがために、
浄化設備は他の都市のような高度なものは必要ないため設置されておらず、
この地震で濁った地下水を浄化する方法がありません。
上水道の復旧は、この濁りが自然に収まるしかないんですね。


さて、被災地でのマスコミの姿勢が問われています。
中には関西の放送局の問題行為もあり、
特に関西テレビの給油の割り込みは弁護のしようもありません。
毎日放送のアナウンサーの食事の件では、
私が知る限り、その入手方法など、
特段問題となる点はないとは思いますが、
様々な配慮を行わなければならない時期に、
軽率であったことは否めません。

阪神大震災とサンテレビ
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-10436802759.html

5年前にお書きした記事ですね。
1995年の阪神淡路大震災では、
多数の放送局が報道ヘリで被災地を空撮、
神戸の放送局サンテレビはヘリが使えないために、
地面を足で歩いての取材となりました。

こちらは2013年の伊豆大島の時のこと。

伊豆大島土砂崩れ 被災地上空に平気でヘリコプターを飛ばすテレビ局は人殺しか?
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11640003622.htmll

ヘリの爆音が人命救助の妨げになったことに加え、
空からの被災地の映像を放送することは、
それが大災害であることは伝わっても、
そこで苦しんでいる人たちの声は拾えません。
あの時、最も優れた取材をしていたテレビ局はサンテレビだったと思います。
局員それぞれも被災者であり、
自分と家族のことがありながらの人も多かったと思います。
地面からハンディカメラの映像からは、
真の被災地の姿に近いものが見られたと思います。
そして、人々の声も、
東京キー局から送り込まれてきたスタッフが伝えるものよりも、
サンテレビが伝えるものに、
当時の被災者の現実を感じることができました。
それは、取材側が被災者であるということもあるでしょうが、
そこが普段生活している場所であり、
普段、取材してきた場所だったからだと思います。

今回の熊本地震でも、
その映像にはショッキングなもの、
インパクトの強いものが多い気がします。
被災地上空に多数のヘリが飛び交ったことでしょうし、
1995年の時のサンテレビの映像には似ていません。
私は現地の取材を現地のメディアに任せてみてはどうかと思います。
おそらく、人員が足りないでしょうから、
キー局などはそれを獲得するために課金した補う形で人を出すのです。
行政では、既に被災地に全国から応援の職員が出向されるとか。
東日本大震災でも見られた体制ですが、
テレビ局などでも、
取材の主導は地元局に任せ、
キー局のスタッフは、その指示に従ったほうが、
現地のリアルな状況を伝えられると思います。


アメリカのテレビは災害が発生すると事実関係を伝えた後は、被災者を励ますコメントをたくさん伝えて、祈りを捧げます。アメリカが何でも良いとは思いません。でも今は、熊本や大分の皆さんを励まし、祈りましょう。すみません、オチはありませんm(__)m
https://twitter.com/dave_spector/status/723501713102004227

デーブ・スペクターさんのtweet。
その任に最も適しているのは、
地元局であるはずです。




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