志村けんさんが亡くなりました。
日本中が衝撃を受けていて、
これであらためて
新型コロナウイルスの脅威を思い知らされたという声も多いです。
一方、このウイルスについては、
一人の有名人が亡くなる前と後で
何かが変わったわけではないという批判もあります。
たしかに、これまでとこれからと各個人がすべきことは変わりありませんが、
志村さんの生命が感染拡大防止につながるなら、
前者の考え方にも意味があろうかと思います。
ちょうど、新型コロナウイルスと喫煙について
仕事で記事化したところでした。
私は亡くなられたやしきたかじんさんのように、
昔の芸人さんの生きかたが好きです。
たかじんさんも大の愛煙家でした。
しかし、やはり喫煙の害は大きく、
何一つも、いいことがありません。
たかじんさんの命を縮めたのも煙草でしょう。
新型コロナウイルス肺炎に限ったことではなく、
喫煙は肺炎を含む呼吸器疾患を引き起こす原因となります。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺がんのリスクを高めます。
「その時はその時」「太く短く」
「好きなことを我慢するぐらいなら死んだ方がまし」
なんて聞きますが、
これらは苦しみなく死ぬ疾患ではありません。
COPDについてはこれまでもお書きしてきましたが、
その苦しみは「陸にいながら溺れるよう」と喩えられます。
これが生涯続きます。「太く短く」の人生ではありません。
肺炎、肺がんを合併しやすいのもCOPDです。
新型コロナウイルスでは、WHOはかかった人に対し、
3月20日の事務局長談話で喫煙すべきではないこと、
重症化させるリスクがあると言っています。
ただ、かねてより喫煙者はそうでない人に比べて、
約2～3倍肺炎になりやすいとされていて、
このウイルスでも、
ダイヤモンドプリンセスの対応に追われていた時点で、
多くの医師らが指摘していました。
その後、言われているのが
SARSウイルスのケースでは喫煙がその受容体を増やすので、
類似の新型コロナウイルスでも同じ危険性があるというものでした。
これは肺炎を「発症しやすくなる」という可能性です。
そうでなくても、喫煙は免疫系のバランスを変化させますので
「発症しやすくなる」わけです。
当然、WHOが言うまでもなく
喫煙者は感染した場合、
「重症化しやすくなる」ということですので
自粛続き辛い日々が続いていますが、
今からでも煙草は捨てて下さい。
喫煙者にとっては、マスクを用意することよりも重要です。