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どうすれば、辞めさせられる? 斎藤元彦兵庫県知事

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『五等分の花嫁』に出会って1年になろうとしていますが、
まだ、私の中の熱は続いていて、
『五等分の花嫁』を読み、見続けています。
原作は20周はしているでしょうか。

 


新作『五等分の花嫁*』が制作され、
劇場にて20日から公開されます。
ただ、このサイトのページタイトルにあるように、
テレビアニメなのでしょう。

それを記念して

 

 

YouTubeにて期間限定で1期が公開中です。
現在、6話までが公開され、期間は17日まで。
残りの12話までは18日から22日となっています。
ぜひ、ご覧ください。

 

 

森正元「古城の夜(姫路城)」

 

 

さて、兵庫県の斎藤元彦知事の件ですが、
テレビ番組でも数多く採り上げられ、
その解説をしているのが
パワハラ元市長の泉房穂というのは何かのギャグかと思いたいのですが、
斎藤知事については、尋常ならざるほどの現場からの声が上がっているようです。

百条委員会が実施した県職員アンケートで、
「目撃、経験等により実際に知っている」として書かれた内容は、

・1回しか行かない視察先で、備品の長靴は拒否して新品の長靴を準備させた
・出張先で靴を脱ぐ機会があったが、靴べらがなかったことに激高したと聞いた
・「ペンのインクが出にくい」そんな些細なことで幹部を睨み恫喝

 

 

などが挙げられていました。
ただ「~聞いた」とあるように、伝聞も含まれているようで、
事実だと認定できるかどうかは微妙ながらも、
それが計74ページにわたって並んでいるということで、
県職員にとって、知事のパワハラは周知の事実として認識されていたのでしょう。

私が考える彼の最大の問題点は、公益通報者の通報を
自ら「公益通報には当たらない。誹謗中傷だ」として処分したことです。
公益通報者保護法では、通報者の処分を禁止していますが、
彼はそれをやってしまいました。

公益通報かどうかを、通報された側が
「公益通報には当たらない」と判断したのです。
仮に警察官が誰かを殴ったとして、
被害届が出された場合、その警察官の権限で被害届を受理しないようなものです。


その通報者の元局長を懲戒処分したのですから、
違法行為による粛清だと批判されてもしかたがありません。
当事者以外の人や組織による調査の上で、
公益通報に当たらないとするのであれば、ある程度話はわかりますが。

彼を辞めさせられるとすれば、どのような手段があるのでしょうか。

まずは不信任決議。
兵庫県議会は不信任決議案を提案する覚悟のようで、
その場合、不信任案が可決された場合、国会と内閣の関係のように、
知事は10日以内に議会を解散しなければ失職することになります。
今のところ、全会派が不信任案に賛成する見通しだと報じられていますが…

これらを規定する地方自治法では、知事が議会を解散した場合、
解散後の初めての議会で再び不信任案が提案、不信任決議がなされますと、
知事はやはり失職することになっています。

最初の不信任案も、再びの不信任案も、その決議には
「議員の3分の2以上の出席且つ4分の3以上が賛成」
の必要があり、それなりにハードルが高くなっています。

知事に対する不信任決議が議決された事例は4件あり、

1976年の平野三郎知事(岐阜)は汚職事件で書類送致され、議決当日に辞職。

2002年の田中康夫知事(長野)は「脱ダム宣言」で議会と対立、
不信任決議では失職を選択し出直し選挙で当選。

2003年の大田正知事(徳島)も公共事業の見直しで議会と対立、
失職を選択し、出直し選挙に臨むものの落選。

2006年の安藤忠恕(ただひろ)知事(宮崎)は、
官製談合に関わったとして不信任決議、
失職して出直し選挙に立候補するとしていましたが、
最終的には、県政を混乱させた責任を取る形で自ら辞職しています。

こう見てみますと、都道府県知事の不信任決議で、
議会を解散した例はないようですね。
今回はどうなるのでしょうか。

知事を辞めさせるもう一つの方法、リコールはどうでしょうか。
これも地方自治法により規定されていて、
有権者の3分の1以上の連署が必要で、
知事の解職を請求することが可能になり、
リコールの投票を行うことになります。

ただ、有権者総数が40万人以上の場合は、必要な連署には別の計算式があって

・40万を超える数の1/6と40万の1/3分を合計した数以上
・80万を超えるときは、80万を超える数の1/8と40万の1/2を合計した数以上

となっています。
兵庫県の有権者数は約451万人らしく、
リコールしようと思えば、約65万人以上の署名を集めなくてはなりません。
神戸市の有権者数が124万人弱のようですので、
神戸の有権者の半数以上に署名してもらうようなものです。
こちらもかなりのハードルです。

 

これほどまでに、首長の地位は守られていて、

選挙結果により県政を付託されたということが大きいということでしょう。

なかなか辞めさせられないのが首長ですから、

選挙では、よくよく考えて投票しなければならないということです。



個人的には、彼自身も相当メンタルにダメージを受けているようで、
議会はもちろん、県職員の信頼も得られていないようですので、
ここは自ら静かに身を引かれるのがいいのではないかと考えます。

議会との関係も上手くいってないのでは?
 


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