ここのところ、痛ましい交通事故が続いています。
京都市祇園での7人の死者と12人の負傷者が、
亀岡市の暴走車では、死者4人(胎児含む)と負傷者7人、
千葉県館山市では1人死亡、
愛知県岡崎市でも2人が負傷しています。
さらに、関越道の高速ツアーバスの事故では、
死者7人、39人の重軽傷者が出ました。
こういった事故をなくすために、
なくす事が出来ないならば、
確率を極限まで下げるための努力が必要でしょう。
特に祇園の事故の死亡した運転者の持病と、
事故の因果関係を明確にしなければなりません。
これは同じ病の方々の名誉のためにも必要です。
また、高速ツアーバスの事故では、
国の法整備を直ちに行わなければなりません。
そして、刑罰について。
亀岡の"事件"では運転していた18歳の"男"は無免許で、
そして一睡もしていなかったことが明らかになっています。
この事件でこの人殺しの男に対し、
危険運転致死傷罪を適用できないとすれば、
明らかに法律に問題があると考えるべきでしょう。
どの惨事も、避ける事が出来たはずでした。
運転者さえ問題なければ。
犠牲者にとっては、いずれも運転者が原因で
命を失う事となりました。
自動車は凶器です。
人を殺しうる道具です。
自動車を運転する方々は今一度、
肝に銘じなければなりません。
私はクルマの運転が得意だと思っています。
初めてのクルマも好きだったりします。
ここのところの相次ぐ大事故で、
慎重さが欠けていないかを省みなければならないと思いました。
これはクルマだけではありません。
自転車が人の命を奪うことがあります。
現実にも起こっている事故で、
歩行者や自転車に衝突して、死者が出ています。
また、直接被害者に接触していなくても、
この被害者の命を奪った例もあります。
昨年5月の大阪市。
安全を確認することなく、
車道を漫然と横断していた自転車を避けるため、
ワゴン車が急ハンドルを切り、
このワゴン車を避けるためにトラックが歩道に乗り上げました。
そこにいた2人の歩行者が死亡しています。
ちなみにこの事例では、ワゴン車とトラックの運転手は不起訴に、
事故の原因として認定された自転車の運転者のみが
実刑判決を受けています。
普通、自動車を運転している人は、
歩行者として道路を歩いている時間もある訳で、
そして、中には自転車に乗る人も多い事でしょう。
私もそうですが、それぞれの立場でいる時に、
身勝手になっている部分があります。
クルマの時、自転車の時、歩行者の時で、
エゴが出ているのではないかと思います。
こういった点も反省しなければならないと感じました。
先の実刑の自転車の例のように、
歩行者を避けようとしたクルマが、
別の人を殺すことだってある訳ですし。
連続して大事故が続いているため、
報道もそちらに注力している部分があろうかと思います。
だから、普段よりも交通事故の報道が目に着き、
事故が多いという印象を受けてしまうのかもしれません。
これまでも目立たないだけで、
普段からたくさんの方々が交通事故に遭い、
亡くなられているんだと思うんです。
調べてみますと、昨年は4611人だそうです。
これでも11年連続の減少らしく、
減ったとはいえ、1日あたり12.6人も亡くなっています。
それにこの4611人という数字、
事故から24時間以内に死亡確認されたものに限ったものです。
それ以後に亡くなった方々の数を含めると
どれぐらいになるでしょうか?
ここのところの事故は特異なことではないのでしょう。
対岸の火事ではなく、
自分にとって大切な人の命が失われる可能性、
誰かの大切な人の命を奪ってしまう可能性について、
考えておかねばなりません。
交通事故の惨事を避けるためには。
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クルマが人を殺す事が出来る凶器である事をもう一度認識しなければ。
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