7月10日深夜、後白河天皇方の作戦が夜襲に決した頃、
崇徳上皇方でも、軍議が開かれていました。
こちらは寡兵、平清盛や源義朝ら多数の武士が参陣した天皇方とは違い、
上皇方は源為義・平忠正らと、摂関家の私兵のみ。
他の貴族たちの多くは日和見を決め込んでいて、
いずれにも加担していませんでした。
期待するのは最大の勢力の平清盛が味方となってくれることですが、
それも実現せず、味方は約400のみとなりました。
敵には約350に平清盛の約300が加わってしまいます。
両軍の陣容が明らかになりつつある頃、
寡兵で戦うためには虚を突かねばならぬとして、
源為朝が夜襲を献策、しかし、藤原頼長がこれを却下、
大和国・興福寺からの援軍を待つことにしました。
11日未明、平清盛の軍300騎、源義朝の軍200騎をはじめ、
計650余騎が進軍を開始しました。
後白河天皇は高松殿から、平頼盛の軍勢が警護する東三条殿へ
三種の神器とともに移ります。
天皇方の夜討ちは成功し、数にも劣る上皇方は敗色濃厚となりますが、
源為朝が強弓にて敵兵を次々と射落としていきました。
清盛も義朝も多数の手勢を失い、後退を余儀なくされます。
天皇方に援軍、前線を維持しているうちに、
義朝は本陣の信西へと使者を走らせ、
許可を求めていました。
白河北殿に火を掛ける
信西はこの策を認め、朝、義朝は藤原家成邸に火を放ちます。
藤原家成邸に上がった火が隣の白河北殿に移り、
算を乱した上皇方の軍は壊走、
昼前には天皇方が圧勝する形で戦闘は終了しました。
劇中同様、短時間で戦闘は終了しました。
しかし、この戦では武士たちの力で
天皇家の問題が解決されることとなりました。
源義朝のこの戦闘に対する覚悟は相当なもので、
実際の戦闘で活躍を見せています。
さらにそれは戦後処理において、
その覚悟を示さなくてはならなくなります。
では、平清盛は何かをしたのでしょうか?
そのあたり、次回の放送に関わってくると思うんですが、
日曜日を楽しみに待ちましょう。
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