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ロンドンオリンピック 間もなく閉幕… ~根性論も必要か~

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見ている身としましては、
体は厳しかったですけれど、
厳しかったのは、それだけ見るべき競技が多かったからでしょう。

今大会では、このブログをTwitterが如き使い方で、
金メダル獲得時に記事をアップしてきました。

幸運なことに、全ての日本代表金メダル獲得の瞬間を
生放送で見ることが出来ました。

対戦形式の競技で、
金メダルがかかった試合は全て見ていた訳で、
(それについては銀メダルも見ていることに)
嗅覚としては、金メダリストが勝ち上がっていく試合も
全て見ることが出来た…、と言いたいところですが、
吉田沙保里選手の初戦を見た後に、
決勝まで寝ようと決めました。
負けないと信じて。
だから、彼女の試合は2試合しか見ていません。
この頃が限界でしたねえ。

本当は日本が関わらないものも、
もっとたくさん見たいものがあったんですけれど、
日本選手が大活躍し、
嬉しくも見られないものが多かったですね。

男子バスケット決勝、
アメリカ対スペインを見つつ記事を作っておりますが、
ちょうどアメリカのオールスターが金メダルを獲得。
実にいい試合でした。
スペインを応援していたあたり、いかにも日本人的でしょうか?
(会場にシュワちゃん発見!)



今大会は、日本代表のために、
現地にマルチサポート・ハウスが設けられるなど、
選手のサポート体制にもずいぶん変化がみられたそうです。
トレーニングも理に適ったものとなり、
どんどん私たちが驚かされるような技術も用いられているようです。

それらが選手たちの力となったのはもちろんですけれど、
もしかすると、それよりも大切なのは、
結局のところ、

気持ち

なのかと思いました。
苦境に立たされても、絶対に負けないという

気概

や、相手を飲むような

気迫

そして、自分の後ろにあるものを背負うだけの

覚悟

とか。
日々のトレーニングを頑張ってきているはずなんですけれど、
ここに集まっている選手たちで頑張っていない人はいない訳で、
才能があって且つ、
努力し続けた人たちだけが参加出来る祭典なんだと思います。

民族的な身体能力の如何ともしがたい差があるとはいえ、
それらに決定的な差がないならば、
その勝負で勝利を獲得するのは、

気持ちの強い方

ということになりはしないでしょうか?
日本のスポーツでは、かつて根性論が覆っていて、
そこから現代の合理的なトレーニング法などが導入されてきました。
それぞれの競技における勝つための技術についても、
日々進歩していることでしょう。
それを承知の上で、
どうにも気持ちで負けていた選手も多かったのではないか、
そんなふうにも思います。

なぜ、こんなことをお書きしているかといいますと、
特に柔道を見ていてそう感じたからです。
例えば残り時間15秒、最低でも技有りを取らないと負けてしまう、
そんな状況でも仕掛けていかない、
そういう試合も多かったと思います。

仕掛けていかないのではなく、
仕掛けられなかったのだという意見もあるでしょうけれど、
他の国の選手の多くは、
絶対に無理な状態でも仕掛けてきていて、
そのほとんどは本当に無理なんですけれど、
それは意味のなかった仕掛けではないと思います。
私はただ楽しませてもらっているだけの立場なので、
偉そうなことは言えないんですが、
本当に各選手は、あれで全ての力を出し切れたのかなと思うんです。
4年に一度しかないオリンピック、
どんなに優れた選手でも、
全盛期が合わなければ出られない事もある訳です。
幸運もあって、そんな祭典に出られたというのに、
力を出し切れず終わるって辛いじゃないですか。
時間も残されていない、
ポイントで負けている、
だったら、足を飛ばして大外刈りを狙って、
逆に払い腰で一本負けしてもいいと思うんですよね。
最後の力を見せて欲しかった、そんな試合がたくさんありました。
今回も「JUDO」と「柔道」の違いが問題視されていますけれど、
私の印象では、あれが「柔道」だったとしても、
このロンドンの「JUDO」で負けていれば、
やっぱり「柔道」でも負けていたように思います。

男子・篠原監督の精神論、根性論が問題視されていて、
彼の続投が妥当かどうかはわかりませんが、
私はむしろ、精神論や根性論で
考えなければならない点があったのではないか、
そんなふうに感じました。

私が今大会で一番驚かされたのは、
レスリング女子63kg級の伊調馨選手でした。
金メダルには驚きません。
ただただ嬉しかったです。
驚かされたのは、彼女がこの日から5日前に、
足首の靱帯を切っていたと知った時です。

1本半を切っていたということですので、
左足首の靱帯のうち、1本が断裂と、
1本が部分断裂ということなのでしょう。
腱とは違い切れても動かないということはないとは思いますが、
普通なら競技に大きな影響が出るはずで、
ましてやその後の彼女はトレーニングが出来ていない訳です。
出来たのはイメージトレーニング。
その状態での金メダル、
そして、金メダルに喜びつつも、
試合内容には満足していないと言い放つあたり、
彼女の気持ちの強さには本当に驚かされました。

オリンピック3連覇、
でも、北京の時以上の強さがあったのではないでしょうか。

こんな故障を抱え、トレーニングも満足に出来ず、
世界一の舞台で世界一であることを証明出来たのは、
もうこれは、精神力以外の何物でもないと思うんです。




ねてしてタペ



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