先の大阪府知事、大阪市長選挙では、
それぞれ新人が当選となりましたが、
その直後から、多数の問い合わせや意見が寄せられたそうです。
そのほとんどは、新しい府政や市政に対する期待と不安なんですけれど、
中には
瓦礫を受け入れるな
というものも多数含まれていたようです。
国の方針では、福島県の瓦礫は原則福島県内で処理するとし、
岩手、宮城両県の瓦礫については、
県外の協力が必要だとされています。
両県の震災瓦礫は年間の一般廃棄量の11~19年の量で、
これを全て両県内で処理するとなると、
処理能力が低下した彼の地では、
いつ完了するかわかったものではありません。
全国が協力して、この処理に当たるべきであり、
佐賀県武雄市の樋渡市長が
その受け入れを表明したのは当然の事であるはずでしたが、
その結果、市や市長に反対意見が殺到し、
中には
イベントを妨害する
などというものもあり、
その他、市職員に危害を加える、
市民に危害を加えるというものもあったそうで、
そのために、市長は受け入れを中止しなければならない事態となりました。
樋渡市長は、
国の定める基準は、基準自体を信じていませんので、国の基準より圧倒的に厳しい基準を作ります
という考えの持ち主で、
それでもこういうヒステリックな抗議が起こるんですね。
なんとか"放射能ヒステリー"、
終わらせられませんかねえ?
この問題で第一の責任は、
国が安全と受け入れに関するガイドラインを
明確にしてこなかったことなんでしょうけれど、
それにしても、酷すぎやしませんか?
日本中が復興に協力するのではなかったのでしょうか?
報道では被災地の瓦礫からは腐敗臭が漂い、害虫が大量発生、
発生したガスからは火災も起こっているとあります。
これをなんとかしないと、
整地も出来ないんですけれど。
現在、被災地の瓦礫を受け入れているのは、
東京都と山形県の6市町で、
そして青森県八戸市が受け入れを決めた模様です。
全国で受け入れればいいのではありませんか?
被災地は助けたいけれど、リスクは負いたくない?
リスクなんてありますか?
放射線が検出されないものを運ぶのであれば。
私の意見では、福島の瓦礫も微量であれぱ放射性物質が付着していても、
受け入れても良いと考えますけれど。
話はそれますが、明治の粉ミルク「ステップ」から
ごく微量の放射性セシウムが検出されたというニュースがありました。
大騒ぎになりましたよねえ。
数字で見ますと、乳児に与える状態の粉ミルクの水溶液で、
1kgあたり4Bqだそうです。
乳児は普段から、常に被曝しているんですよね。
体内から。
母親の母乳を通して。
その値は年間で0.8mSvになるそうです。
もしも、この時の明治ステップを1年間飲ませ続けた時の被ばく線量は、
0.027mSvとのこと。
これで問題が出るのであれば、乳児に与えられるものは、
母乳はもとより、この世には何もありません。
以前、低レベルの放射線が人体に与える影響については、
意見が分かれているとお書きしましたが、
その低レベルよりもさらに低レベルの放射線については、
問題ないということで意見は一致しています。
そもそも、そうでないと、私たちはこの地球に、
宇宙のどこにも住むところはありませんから。
上では"乳児は"としていますけれど、
もちろん、乳児以外の子供も、
成人も例外なく食物から内部被曝しているんです。
瓦礫の問題でも、そこに神経質になる理由がわかりません。
10月の時点で、瓦礫の受け入れについて検討中だとしている全国市町村は、
たった48しかなかったそうです。
震災直後にはその10倍以上の市町村がその受け入れに前向きだったのに。
東京都には3000件の抗議が寄せられました。
その数の抗議にもかかわらず受け入れた東京都、
必ずしも私の好きな人物ではありませんが、
皆、自分の事ばかり考えている。日本人が駄目になった証拠だ
との石原都知事の言葉に、
頷かなければならないのでしょうか?
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震災9カ月 瓦礫処理を急がなければ ~日本人として情けない~
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