国民的コンピューターゲームとも言われる「ドラクエ」シリーズで、
注目された新作は初のオンライン専用MMORPGとなりました。
2週間前に発売されたその新作、
ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン
ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン(通常版)/スクウェア・エニックス
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ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン (Wii USBメモリー16GB同梱版) .../任天堂
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は初週で36万本の売り上げ。
歴代のドラクエよりはずっと少ない数ですが、
MMORPGとしてはかなり売れているようです。
これは日本のMMOのエポックなのかもしれません。
オンラインゲームであり、
ゲームソフトのパッケージ以外に、
以下のオンライン利用券が必要になりますが、
(クレジットカードやWiiポイントで購入)
・30日間利用券:1,000円(税込)
・60日間利用券:1,950円(税込)
・90日間利用券:2,900円(税込)
なんと、
キッズタイム
なる無料の時間が設けられているんだとか。
月曜日~金曜日(祝祭日を含む)16時~18時
土曜日と日曜日 13時~15時
これがその時間で、
インターネット環境は必要ですが、
親御さんたちにとって、
子供がゲームで遊ぶ時間を制限するのに便利かもしれません。
あと、キッズタイムという呼称ですが、
この時間帯が無料になるプレイヤーに
年齢制限はありませんので、
80歳の人がキッズタイムに遊んでも無料です。
まあ、私は64以来、
任天堂のハードに縁がなく、
この新作にも触れないまま終わるのでしょう。
ただ、
このCM、いつものようにSMAPが担当しているんですが、
その課金について全然触れていないんですよね。
それがずっと気になっていました。
「オンライン」とは言っていますが。
回線、プロバイダの他に、
利用料金が必要なことはわかりません。
「ドラゴンクエスト」ぐらいに市民権を得たタイトルですと、
「オンラインのための課金」や
「MMORPG」なんて知らない人も買ってしまいそうですので、
そのあたりが心配でした。
どうやら、GLAYのTERUさんがオンラインであることを
ご存じなく手にされたようです。
CMとしては、そちらのほうを
周知させておいたほうがよかったように思います。
私も一度PCでMMOをプレイして、
性に合わなかったので以後関わっていないんですが、
どこかで期待していたのは、
「テーブルトークRPG(TRPG)」でした。
そのあたりが私に合わなかった原因なのかもしれません。
TRPGは私が中学高校の頃に遊んでいたRPGで、
これはコンピューターは使用しません。
元々「role playing game(RPG)」は、
その名の通り、役割を演じるゲームでした。
たとえば、斧を手に鎧で身を固めた戦士を演じるプレイヤー、
ローブ姿で杖を持っている魔術師を演じるプレイヤーなどが
会話を続けていくことで、
一つの世界を旅します。
コンピューターゲームとしてのRPGは、
これをコンピューターの世界に持ち込んだものなんです。
もちろん、コンピューターRPGのコンピューターが
担当している部分を担う人物が必要です。
その人物を「ゲームマスター(GM)」と呼び、
プレイヤーが言葉で伝えてくるキャラクターの行動を、
ダイスで乱数を発生させるなどして、
その結果を伝え、体力等の数値に変化があるならば、
その増減値をプレイヤーに伝えます。
たとえば、プレイヤーが斧でゾンビに斬りつけたとして、
まずはそれがゾンビに当たるかどうかを、
プレイヤーの斧の技術力、
ゾンビの回避能力と行動による補正、乱数から判定、
当たった場合は、プレイヤーの筋力、斧の技術、
斧の攻撃力、乱数等からその一撃の攻撃値を出し、
ゾンビの防御力、乱数等から防御の値を出して比較、
実際に与えたダメージを計算します。
こういうふうにお書きしますと、
コンピューターで出来ることを手間をかけて
人力でやっているだけのようにも見えますが、
GMと各プレイヤーにとって、
一番大切なのは、想像力だったりします。
目の前に扉があります。
木製です。
取っ手があります。
それは金属製で赤い錆に覆われています。
GMがこのように説明しますと、
扉の向こうへ行きたいプレイヤーは
取っ手を握ろうとするかもしれません。
鍵穴があるのか尋ねてくるのかも。
そして、押して開けようとするかも。
開きませんでした。
そう伝えると、プレイヤーは引いてみるかもしれません。
やはり、開きませんでした。
と伝えると、コンピューターゲームの場合、
お約束として「どこかで鍵を見つけてこないと」ということになりますが、
TRPGのプレイヤーの中には、
手にしている斧で扉の板を斬りつけようとするかもしれません。
GMにとって想定していない行動でも、
GMはその結果を出さねばなりません。
扉の板は割れるのか、どの程度の力なら割れるのかなど、
想定していないことを悟られないのがベストです。
火薬を持っているなら、それを仕掛けようとするかも。
シナリオ上、そこで扉を壊されてはいけない場合も、
GMはそれを悟られてはいけないので、
とりあえず、計算しているフリをしたり。
GMにとってはもう少しそこで考えて欲しいのに、
プレイヤーたちはさっさと別の場所に向かったり。
プレイヤーどうしはゲーム中も仲間ですから、
そこには人間関係があって、
背後から迫る強敵を一人のプレイヤーが抑えつつ、
もう一人は扉を開ける努力をするとか、
コンピューター相手では絶対に無理な行動が楽しかったりしました。
私はGMであることが多く、
市販のシナリオを憶えるのが不得意なので、
自作のシナリオを書いていました。
自分で書いたものですから、
当然、憶えているわけで、
無駄にアドリブに対する自信もつきます。
いろいろコンピューターRPGを遊びましたけれど、
生の人間によるTRPGの面白さはない訳で、
MMOに少しはその可能性があるのか期待したこともありましたけど、
全く違いましたね。
大人になると、人数を集めるのが難しくなるんですよね。
GM1人に、少なくともプレイヤー5~6人ぐらいは必要ですが、
なかなか集まれなくなるものです。
そういえば、MMORPGに付きもののチャットですが、
どうやら、チャットが発展したものが、
MMOだという考え方があるそうです。
そこで思ったんですが、チャットでの会話からTRPGが出来れば、
集まらなくても、TRPGは成立するのではないかと…、
調べてみたら、とっくに実施されていました。
それでも、今はTRPGのルールやシナリオを取り扱っているお店、
ほとんど目に着きませんよね。
元々マイナーな遊びでしたけれど、
さらにTRPGで遊ぶ人は少なくなっているんでしょうね。
意味があろうがなかろうが、
ダイスを振っていた頃が懐かしいです。