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ダーウィンが来た!生きもの新伝説「シロフクロウ一家 北極圏の大冒険!」 -動画付き-

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前回の「ダーウィンが来た」はシロフクロウ。

フクロウではアナホリフクロウも人気ですが、

アナホリフクロウ
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-10525026499.html
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11307965380.html



シロフクロウは大ヒットシリーズ、

ダーウィンが来た!生きもの新伝説「シロフクロウ一家 北極圏の大冒険!」

映画「ハリー・ポッター」にも出演したスターでもあります。





多くのシロフクロウが暮らしているのは北極圏です。
英語では「Snowy Owl」と呼ばれ、
その白い羽毛が特徴です。
番組では夏のシロフクロウ一家を取り上げていました。

フクロウといえば、夜行性というイメージがありますが、
シロフクロウの場合は昼間に狩りをします。
なにしろ、北極圏の夏には夜がありません。
ずっと昼のようなものなので、
日中に行動しているという訳です。

ダーウィンが来た!生きもの新伝説「シロフクロウ一家 北極圏の大冒険!」

ダーウィンが来た!生きもの新伝説「シロフクロウ一家 北極圏の大冒険!」

上がオスで下がメス。
メスのほうが体が少し大きいようです。




ダーウィンが来た!生きもの新伝説「シロフクロウ一家 北極圏の大冒険!」

これがシロフクロウの巣。
夏の草原の盛り上がった土の上に巣を設けます。
私たちが知るフクロウは、
木の洞のようなところに巣を作りますが、
ここは北極圏。
ツンドラでは木が根を張れません。
隠れる場所がないので、逆に大草原の中で、
少しでも高い位置を巣とします。
外敵から目立つことになりますが、
フクロウ自慢の視力を生かし、
敵が接近するよりも早くそれを感知し、
オオカミだろうがホッキョクグマだろうが
果敢に立ち向かいます。

木がないので、狩りの方法も違っています。
多くのフクロウは樹上から獲物を捜し、
降下して捕らえます。
シロフクロウは木がないので、
空から獲物を捜すしかありません。
しかし、シロフクロウが捕らえようとするレミング(ネズミ)は、
上空にシロフクロウを見つけると、
巣穴の中に隠れてしまいます。
レミングはツンドラの大地の地下に張り巡らされたトンネルを使って、
逃げてしまいます。
そういう時にはシロフクロウは穴の近くに降り立ち、
軽く羽ばたいてジャンプします。
これを繰り返す訳なんですが、
この時の震動がトンネルに伝わり、
驚いて出てきたレミングを捕まえるという高度な狩りを行うんです。

お父さんシロフクロウが捕らえたレミングは巣へと運びます。
巣で待っていた子供たちに、
お母さんシロフクロウがレミングを与えます。

この取材の時の夏は、とてもレミングが少ない夏でした。
狩りに出かけたお父さんが帰ってきません。
焦れたお母さんが巣から離れますが、
長時間生まれたばかりのヒナを放置していると、
凍え死んでしまいます。
間もなくお母さんは戻ってきましたが、
獲物は持って帰って来ませんでした。

ようやく、お父さんが帰還。
クチバシにはレミングがありました。
食べ盛りのヒナたちは1日に平均6匹のレミングを食べます。
この巣には5羽のヒナが。
つまり、1日に30匹のレミングが必要ということで、
お父さんの狩りには子供たちの命がかかっています。

その後、レミングの巣を見つけたお父さんは、
子供たちの食事を運んでくるようになりましたが、
霧の日が続くと狩りが出来ません。
冷たい風がヒナを襲います。
お母さんは我が子を温めようとしますが、
ついに一番最後に孵化した末っ子が死んでしまいました。

巣にはまだお腹を空かせた4羽のヒナたちがいます。
お母さんはこの子たちを育てなくてはなりません。
彼女は死んだ我が子の体を、
残る4羽に与えることにしました。

失われた命が、今生きている命の糧となります。


ヒナも大きくなってきた頃、
いつものようにお父さんはレミング狩りに出かけます。
そして、レミングをくわえて巣に戻ってみれば、
子供たちもお母さんもいません。
あたりを見回すお父さん。
すると、数百m離れたところに子供たちを見つけました。
その傍にはお母さんが。

お母さんは移住を決意したようです。
まだ飛べないヒナたちにとってみれば、
危険な旅になりますが、
これは少しでもお父さんの労力を減らし、
多くのレミングを運んでもらうために必要な移住なのでした。

お父さんがレミングを捕まえるのは、
巣から平均して2.5kmほど離れた位置です。
往復ですから、5kmの移動が必要です。
ヒナ1羽につき、1日に6匹のレミングが必要ですから、
掛け算をしますと、1日の飛行距離は120kmにもなります。
これは東京・小田原間、大阪・小豆島間の距離を
毎日往復しているのに等しく、お父さんもたいへんです。

オスのシロフクロウの場合、
狩りと移動が体力的に限界に近づくと、
子育てを放棄して失踪してしまうことがあるようです。
お母さんにしてみれば、そんなことになってはたいへんです。
それで、自分たちのほうから、
お父さんが狩りをしている場所へと少しでも近づこうとしている訳です。

お父さんが餌をくわえてくる間隔が短くなってきました。
それは、お父さんの狩り場に
順調に近づいていることを示しています。

そんな時、上空のお父さんが声を上げました。
ホッキョクグマを見つけたんです。
夫婦はホッキョクグマから目を離しません。
いざとなれば、捨て身で飛びかかるつもりです。
しかし、ホッキョクグマは何もせずに通過、
事無きを得ました。

危険を冒しつつも家族の移動は続きます。
ヒナたちにとっては初めて見る川も渡らなくてはなりません。
河床を歩き、泳ぎお母さんの後を追います。

この家族の旅は、お父さんの狩り場に到着することで、
終着となります。
この頃には羽毛も成鳥のものへとなっていき、
少しずつ空へと近づいていきます。

秋になればここは雪と氷の世界になります。
それまでに彼らは南の空へと旅立つこととなるでしょう。

そして、夏になればまた、
このツンドラの大地に戻ってくることでしょう。











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