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年賀葉書が金券ショップに大量にあるのはなぜなのか? ~日本郵政の歪な年賀葉書販売~

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軽く考えていましたね。
どこかの横流しか何かだと思っていました。
知らなかった、
考えなかった問題の一つです。


昨年末、大阪の毎日放送の18時台の番組で、
この問題を取り上げていました。
(おそらく、年明けにTBSでも)

毎年、この時期には年賀葉書が売り出されるわけですが、
これは金券ショップでも買うことが出来ます。
1枚50円の年賀葉書が48円ぐらいで売られているでしょうか。
(10枚単位等で)

年賀葉書に限らず、普通葉書、切手なども買えるんですが、
年賀葉書の場合、金券ショップに流れている流通量は
桁違いであるようです。
日本全体で見ると億単位の年賀葉書が、
正規ルートではない流通に乗っているのかもしれません。


郵便局員には販売すべき年賀葉書の数が
決められているとされています。
日本郵政への取材では、現在はそのような

ノルマ

は課していないとのことでした。
直ちには信じられない回答ではありますが。

番組では、郵便局で働く

非正規雇用

の方へも取材していて、
これがとても悲しいものでした。
非正規ですので、薄給です。
月20万円どころか、10万円も怪しいような収入で、
それでも、彼らは正規雇用の可能性を
求めているようでした。

立場の弱い彼らも、
直接的なのか、間接的なのかはわかりませんが、
年賀葉書を販売することになります。

ただし、売る当てはありません。

親類縁者、友人、知人、
出来る限りの人脈で買ってもらったしても、
捌ける数の年賀葉書ではありません。

最終的に、目標に達せずに、
年を越すことも可能だとは思います。

しかし、彼らは弱い立場の非正規雇用、
正規雇用を夢見、
それ以前に現在の雇用維持も約束されている訳ではありません。
だから、彼は自分で残りの年賀葉書を買うことになります。
そして、支出を最小限にするために、
この年賀葉書を金券ショップに転売します。

今、"年賀状 買取"で検索しますと、
1枚あたり40~42円となっているようです。

年賀葉書を500枚購入するために必要な金額は、

25000円

です。
この500枚の年賀葉書をもしも41円で売った場合の金額は、

20500円

になります。
もしも、彼らの月給が10万円であるならば、

4500円

の出費はけっして軽いものではないでしょう。
もしも、扶養家族がいたとすれば、
尚更です。


検索してみましたら、

自爆

という言葉が見つかりました。
年賀状のこのような購入と転売で損をしてでも、
数をこなすことをそう呼んでいるのでしょうか。

日本郵政は年賀葉書販売数にノルマはないとしています。
しかし、このようなことが日本全国で行われ、
正規雇用、非正規雇用の人たちが年賀葉書を購入し転売し、
日本全体で、金券ショップやオークションなど、
正規ルートではない年賀状の流通量はどれぐらいでしょうか?

昨年の今頃から売られ始めた2012年の年賀葉書の総数は38億枚。
しかし、年末年始に使用された年賀葉書
はそれよりもはるかに少なく27億枚だとか。
11億枚も開きがあります。
たしかに購入する年賀葉書は、
投函する年賀状の枚数よりも、
少し多めに買うことが多いでしょう。
とはいえ、この10億枚という枚数の開きを、
この理由だけでは説明できるものではないと思います。
少なくとも、その数の差が
この歪な歪みを生んでいるのは間違いないはずです。


昨夜は日本郵政の「はがきデザインキット2013」を絶賛しましたが、
今夜はこの問題を取り上げてみました。





ねてしてタペ




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