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ビーバップ!ハイヒール 大人気スイーツのマル秘過去! ~お菓子は一日にして成らず~

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先週の番組

魅惑のスイーツヒストリー!日本人の知らないお菓子な話

を続けてみます。
記事としてましては、

ビーバップ!ハイヒール ノストラダムスはジャムおじさん?
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11512252864.html

から続きます。
この時の先生は東響銀座のブールミッシュ創業者で、
パティシエの吉田菊次郎さんでした。


大人気スイーツのマル秘過去!
~お菓子は一日にして成らず~


甘い物が大好きな彼女の趣味はスイーツの食べ歩き。

魅惑のスイーツヒストリー!日本人の知らないお菓子な話

今夜彼女がやって来たこのお店では
一風変わったスイーツが食べられるとか。

彼女は早速

プリン

を注文しました。
すると、皿に乗せられて出てきたのが

魅惑のスイーツヒストリー!日本人の知らないお菓子な話

これでした。
これはプリンの原型、

プディング

です。
プディングが生まれたのは、
16世紀後半の英西戦争。
この戦争ではスペイン艦隊と英国艦隊が激突しました。
七つの海を航海する時代、
長い航海での最大の問題は食糧でした。
船内には限られた食料しかありません。
私たちにとっては野菜くずにしか見えないものでも、
簡単に捨てる訳にはいきませんでした。

ある船乗りは卵液とくず野菜を一緒に茹でました。
すると、私たちの世界の茶碗蒸しのような物が出来上がります。
これが

魅惑のスイーツヒストリー!日本人の知らないお菓子な話

プディングです(異説もあります)。
これが英国の家庭に広まり、
やがて日本にも伝わってきました。
明治5年「ポッデング」の名で、
初めて日本の文献に登場、
そこには干し柿プディングや、
芋プディングが紹介されています。
明治22年になりますと、
「プリン」の表記が見られるように。
当時の日本人には「プディング」は言いにくかったようです。
ただし、この頃のプリンはまだおかず。
私たちがイメージするプリンが一般的になるのは、
昭和三十年代になってからです。
当時、カスタードプリンは高級品で、
庶民が気軽に楽しむものではありませんでした。

食品メーカーは考えました。
誰でも気軽にプリンを作ることは出来ないか、
しかし、オーブンを備えている家庭は少ない…。

魅惑のスイーツヒストリー!日本人の知らないお菓子な話

それを解決したのが、1964年ハウスから発売された

プリンミクス

で、これは現在も販売し続けられています。



プディングからプリンと訛りましたが、
これは本来の蒸し焼きではなく、
ゼラチンや寒天で冷やして固めるという
元々のプディングとは全く別のものとなります。
いわばカスタードゼリー。
現在の日本で不動の人気を誇ります。
なお、本来の蒸し焼きにしたプリンは、
わざわざ「焼きプリン」とした上で、
販売されていますね。



次に彼女がオーダーしたのは

ショートケーキ

でしたが、

魅惑のスイーツヒストリー!日本人の知らないお菓子な話

これも私たちの知る姿ではありません。
これはアメリカ式の「ストロベリーショートケーキ」。
英語の「shortcake」の

short

には、

〈菓子などが〉(ショートニングが多くて)壊れやすい, さくさくする, バター・脂肪をたくさん使った
(ジーニアス英和辞典 第4版)

という意味もあります。
これに使われているのはスポンジではなく、
ビスケットなのでした。
これを私たちのイメージするショートケーキにしたのは、
諸説あるものの、その中の一つが

魅惑のスイーツヒストリー!日本人の知らないお菓子な話

不二家です。
創業者の藤井林右衛門は1912年にアメリカへ留学。
その時にアメリカ式ショートケーキに出会います。
その味は気に入りましたが、
彼は食感と後口が気に入りません。
そこでビスケットをスポンジにしました。
現在、ケーキ店には欠かせない私たちが知るイチゴのショートケーキ。
そのため、日本の生イチゴ消費量は、
世界一になっています。



続いてのオーダーは

モンブラン

魅惑のスイーツヒストリー!日本人の知らないお菓子な話

今度はこんなものが。
元々、イタリアでは「モンテビアンコ」と呼ばれ、
マロンペーストの上に生クリームが山型に盛られています。
このモンテビアンコを参考にして、

魅惑のスイーツヒストリー!日本人の知らないお菓子な話

フランス式の「モンブラン」が出来たとされています。
いずれも日本語訳すると「白い山」なのですが、
この二つの形は全く違います。

魅惑のスイーツヒストリー!日本人の知らないお菓子な話

フランスとイタリアを隔てるアルプス山脈に、
その山、「モンブラン」はそびえています。

魅惑のスイーツヒストリー!日本人の知らないお菓子な話

イタリア側から見ると切り立った姿で、
同じ山をフランス側から見ると、

魅惑のスイーツヒストリー!日本人の知らないお菓子な話

こんな感じ。

魅惑のスイーツヒストリー!日本人の知らないお菓子な話
魅惑のスイーツヒストリー!日本人の知らないお菓子な話

だから、同じ山を模したとしても、
全く違う形になるのでした。
そして、このフランス式のモンブランから、
第3のモンブランが生まれました。

魅惑のスイーツヒストリー!日本人の知らないお菓子な話

日本のモンブランです。
ただ、黄色みが強いのは、
ただの栗ではなく、
栗の甘露煮を使用したからなのでした。




ねてしてタペ



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