日曜日にこの番組タイトルを見つけまして、
何やら、懐かしい胡散臭さを感じましたので、
調べてみましたら、「特命リサーチ200X」が下敷きで、
当時のスタッフが製作したものだったんですね。
そういえば、福澤朗さんも昔出ておられましたねえ。
でも、調査室の設定は安っぽかったですね。
まあ、昔もそんなによかったとはいえないんですが、
もう少し「調べてる」という雰囲気はあったような気が。
同時翻訳機とかも安すぎました。
とはいえ、かつての番組も
評価すべき本体は"調査"のほうでしたので、
扱われた内容を並べてみます。
・47歳の美魔女を徹底調査 20代の肌を保つ秘訣とは?
・簡単に頭が良くなる方法
・コラーゲンはやっぱり効く?
・紫外線を浴びなさすぎると癌のリスクが高まる?
・太る人と太らない人の違いは?
・なぜ鼻の穴は2つあるの?
・切断された指が4週間で再生? 再生医療の最先端を徹底調査
・気配の正体とは?
この中で特に時間を割いていたのが、
美肌の秘訣、紫外線を浴びないことでの癌リスク、
切断された指と再生医療の3つでした。
私にとっては興味深く見ていたもの、
全く興味を覚えなかったものといろいろありましたが、
今夜は特に
コラーゲンはやっぱり効く?
についてお書きしようと思います。
他のお話についてご興味がございましたら、
コメントででもお知らせ下さい。
いずれ記事に出来ると思います。
ただし、番組での説明が真実とは限りません。
…と、昔見ていた人しかわからない曲を貼りつつ、
コラーゲンのお話。
このボールを最初に見た時には驚かされましたが、
私がここでコラーゲンを取り上げようとするのは、
ビーバップハイヒール -間違いだらけのあなたの常識- 分子生物学
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-10335446703.html
所さんの目がテン! 「冬の食べ物の科学」 その1 コラーゲン ~無意味? 意外な結果に驚き~
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11089394368.html
世界一受けたい授業 秋の緊急授業 ~コラーゲン~
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11090409407.html
既に3度記事にしてきているからで、
まず私は
コラーゲンには美肌効果がある
を「常識の嘘」として取り上げ、
そして次にもしかすると、
意味があるのではないかとしています。
今回の番組内容の結論を先にお書きしますと、
意味がある可能性がある
というものでした。
まずは繰り返しになりますが、
青山学院大学の分子生物学、福岡伸一教授の
「動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか」には、
このように書かれています。
肌の張りはコラーゲンが支えているといってもよい。ならば、コラーゲンを食べ物として外部からたくさん摂取すれば、衰えがちな肌の張りを取り戻すことができるだろうか。答えは端的に否である。
食品として摂取されたコラーゲンは消化管内で消化酵素の働きにより、ばらばらのアミノ酸に消化され吸収される。コラーゲンはあまり効率よく消化されないタンパク質である。消化できなかった部分は排泄されてしまう。
一方、吸収されたアミノ酸は血液に乗って全身に散らばっていく。そこで新しいタンパク質の合成材料になる。
しかし、コラーゲン由来のアミノ酸は、必ずしも体内のコラーゲンの原料とはならない。むしろほとんどコラーゲンにはならないと言ってよい。
なぜなら、コラーゲンを構成するアミノ酸はグリシン、プロリン、アラニンといった、どこにでもある、ありきたりなアミノ酸であり、あらゆる食品タンパク質から補給される。また、他のアミノ酸を作り替えることによって体内でも合成できる、つまり非・必須アミノ酸である。
もし、皮膚がコラーゲンを作り出したいときは、皮膚の細胞が血液中のアミノ酸を取り込んで必要量を合成するだけ。コラーゲン、あるいはそれを低分子化したものをいくら摂っても、それは体内のコラーゲンを補給することにはなりえないのである。
食べ物として摂取したタンパク質が、身体のどこかに届けられ、そこで不足するタンパク質を補う、という考え方はあまりに素人的な生命観である。
つまり、コラーゲンは肌の張りを支えているが、
口から入れたコラーゲンはアミノ酸に分解されて、
再びそれがコラーゲンにはなることは期待できない、
福岡先生はそのように述べていて、
これに反論するのは難しいと思います。
しかし、別の理論からコラーゲンの経口摂取が
肌に影響を与える可能性を上の記事ではお書きしています。
そこで今回、です。
京都府立大学大学院、
生命環境科学研究科の佐藤健司教授は
研究結果から
食べたコラーゲンが間接的に肌の材料を作る働きに
役立つことがわかってきました。
と語ります。
コラーゲンが腸内でアミノ酸に分解される時に、
コラーゲンペプチドが生成され、
それが長時間血液中に残り、
そのために肌にいい影響を与えているとのこと。
私たちの皮膚は表面から「表皮」「真皮」
「皮下組織」に分かれています。
表皮と皮下組織の間にある真皮に
ここにコラーゲンペプチドが加わると、
繊維芽細胞が増殖するというのです。
繊維芽細胞は真皮の結合組織を構成する細胞の一つで、、
これがコラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンなどの
真皮の材料となる成分を作り出しています。
この繊維芽細胞が増殖することが
肌の張りや弾力をアップさせることにつながります
と説明、番組としては、コラーゲンの1日の摂取量としては、
5g~10gが目安で、食材からは牛すじ、ウナギの蒲焼き、
鶏の軟骨に多く含まれるコラーゲンを
約100g~200g摂取すれば良いと締めくくっていました。
調べてみますと、コラーゲンペプチドは
いろいろ売られているようですね。
これは腸内で分解されたものと同じものでしょうか?
ペプチドという言葉自体の意味が広すぎてよくわかりません。
でも、上で述べたことが正しいとしても、
コラーゲンが腸内で分解された結果、
コラーゲンペプチドが生成されるのであり、
それを口から入れると、また違う検証が必要なのでは?
効果のあるなし、効果の程がどうなるかは不明ですが、
上で述べたものは、
コラーゲンを口から摂り、
それが腸で分解されてコラーゲンペプチドに、
そのコラーゲンペプチドが血液で真皮に届くことで、
繊維芽細胞が増え、コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンなどを
作り出す能力が増す、というものでした。
コラーゲンペプチドを口から摂った場合の話は
どうなんでしょうか?