http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11617453049.html
こちらからの続きです。
臭腺を持つ動物は珍しくありませんが、
スカンクの場合は特別です。
この強烈な悪臭の液体を一度浴びたならば、
その後はスカンクの姿を見ても、
襲おうなどとは考えないかもしれません。
あの黒と白の強いコントラストの毛の色は、
そのための警告色ともいえそうです。
ただ、インタビューでは
同じイヌが2~3度くらっているようですが…
北米最強のピューマをも退かせるスカンク。
向かう所敵なしのようにも見えますが、
スカンクにも大きな弱点がありました。
彼らの最大の武器、匂いが通用しない相手がいます。
翼長1.5mにもなる大型のフクロウ、
アメリカワシミミズクはスカンクを捕らえて食べます。
多くの鳥類は嗅覚があまり発達していません。
匂いが怖くない相手にはスカンクもどうしようもありません。
しかし、最大の敵は人間でした。
車にひかれてたくさんのスカンクが死んでいます。
そして、スカンクは狂犬病を媒介することから、
その視点からは嫌われ者となります。
(あのお尻から出る液体での感染例はないようです)
ところで、スカンク自身は、
この匂いはどうなのでしょうか?
番組では、スカンク自身も苦手だとしていました。
それはスカンクとスカンクの争いでは、
お尻を尻相撲のように押しつけ合うだけで、
滅多なことでは発射しないからだというんですが、
これを理由にその結論はどうかと感じました。
昨夜お書きしたように、元々、この液体を発射するのは、
スカンクにとって最終手段です。
発射できる量にも限りがあるでしょう。
無闇に発射し続けていると、
すぐに空になってしまい、
再充填までには長い日数が必要となります。
そうなると、スカンクの丸腰で、
相手を威嚇することになり危険です。
相手が同じスカンクでも、
その理窟は同じなのではないかと思います。
スカンクにも嗅覚がありますので、
得意ではないと思いますが。
そのスカンクのお尻から出る液体、
硫黄化合物ブチルメルカプタン(C4H9SH)らしく、
可燃性で、昔、猟師がスカンクに銃を向けていたら、
スカンクが液体を発射、
猟師も発砲したところ、
目の前で炎が上がった、なんていう伝説があるとかないとか。
なるほど、ということは、
目に入ると一時的に視力を奪う効果もあるんですね。
物置小屋の下からメスのスカンクが現れました。
懸命に枯れ葉を集めています。
そして、今出てきた小屋の下へ枯れ葉を引き込みます。
今、彼女は巣穴に敷き詰めるベッドを作っているようです。
しばらく観察していると、
また彼女が出てきてどこかへ行きました。
どうやら、食べ物探しのようです。
その隙に巣穴の中を観察します。
生後1ヵ月ほどの子供のスカンクがいました。
小型カメラの侵入に、小さな前足を踏み鳴らしています。
もうお母さんと同じ威嚇をするんですね。
数日後、お母さんに続いて子供たちが巣穴から出てきました。
いきなり何をするかと思えば、
キョウダイで逆立ち合戦?
前足で地面を踏み鳴らすだけではなく、
逆立ちの練習もするようです。
子供たちの臭腺はまだ未発達。
発射することは出来ても量が少ないため、
敵を撃退することはまだ出来ません。
したがって、成体のスカンクよりも、
子供たちのほうが威嚇はより重要なのかもれしません。
お母さんにまとわりつくようにして歩く子供たち。
それは目の良くないスカンクが、
お母さんとはぐれないようにするため。
この夜、お母さんと子供たちは
この巣には帰ってきませんでした。
スカンクは頻繁に巣穴を変えます。
それは敵に巣穴を発見されないためなのでした。
別の巣穴のお母さんが食料を探しに外出しようとすると、
後を追って1匹の子供も付いてきてしまいました。
それを見つけたお母さんは、
子供を咥えて巣穴まで連れ戻します。
しかし、この頃になると、子供たちは
自分で食料を探すことに興味を覚え始めます。
知らない場所まで来てしまった子供のスカンク。
イヌを連れた人間に出くわしてしまいました。
一所懸命に前足を踏み鳴らしますが、
まだまだぎこちない感じです。
人間たちはスカンクの怖ろしさを知っているため、
遠くへ行ってくれました。
そこへ一緒に来ていたキョウダイと合流、
今度はアスファルトの道路を渡ろうとしますが、
危うくクルマにひかれるところでした。
朝までにはなんとかお母さんの待つ巣穴に帰ることが出来ましたが、
お母さんの知らないところで、
子供たちはこんな大冒険をしていたのでした。
お母さんは子供たちを連れて、また引越です。
何度も後ろを振り返り、後戻りしつつ前へと進んでいきます。
あとひと月ほどで子供たちともお別れです。
あとはそれぞれの力で生きていくこととなります。
スカンクの子供が最初の1年を生き延びることが出来るのは、
わずか3割。
でも、まだ今はお母さんの後について歩いています。
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