http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11726541829.html
こちらからの続きです。
シロイルカは水族館の人気者で、
特にCMなどで見られたバブルリングが有名です。
飼育員たちの話では、
バブルリングは、特に教えたものではなく、
自ら遊びとして体得していくものなんだそうです。
バブルリングといっても、
口から出すもの、噴気孔からのものがあり、
口を使うものでも、空気を勢いよく吐き出す場合と、
水面に向かって水を吸い込むことで、
水面上の空気を引き込んで輪を作る場合があり、
また、噴気孔からのものでも、
このような特殊な輪を作るシロイルカも。
何が特殊化といえば、このシーリャはまず最初に
噴気孔で「水の輪」を作り、
これは肉眼では確認出来ないのですが、
その後に、噴気孔から出させる空気を
水の輪が巻き込むことで、
初めて見えるようになるという高度な技です。
そうやって作られる輪であるため、
瞬間的に現れる輪ではなく、
円周を描くようにして出現するのが特徴となっています。
しまね海洋館アクアスでは、
これを「マジックリング」」と呼んでいるそうです。
7月、満月の日、チャーチル川付近の干満の差は
最大で5mにもなります。
シロイルカが川の遡上を始めました。
彼らが目指すのは河口から8kmも離れた上流です。
メスはこの夏生まれたばかりの子供を連れていたりも。
シロイルカたちが進むのをやめました。
ここが目的地のようです。
しかし、このあたりは水深が浅く、
シロイルカの体が川底についてしまいそうなぐらいです。。
シロイルカの皮膚をよく見てみますと、
少し黄ばんでいることがわかります。
これは皮膚が古くなっているから。
川床の砂利で体をこすり、
古い皮膚を削り取るために、
シロイルカはこの川の浅いところへやってきていたのです。
これが冬を過ごしたあるシロイルカの皮膚。
氷の世界で、ずいぶんと皮膚が傷ついてしまっています。
そこで年に1回、古い皮膚をはぎ取り、
新しい皮膚が成長することを促す必要がある訳です。
そうして、次の厳しい冬を過ごす準備をしています。
飼育環境にいるシロイルカの場合、
年中、皮膚は剥がれるもののようです。
この動画では、排水口に体をこすりつけています。
こするとこんな感じ。
人間の垢の多くは古い皮膚ですが、
これも同様なのでしょうか。
また、赤ちゃんはまだ皮膚が薄く、
冬越しのために、
全ての皮膚を入れ替えなくてはなりません。
集めると、こんなにも。
わざわざ川にやってくるのは、
砂利が脱皮に都合がいいのと、
川の浅瀬はよく日光が当たっているため、
海よりも水温が10℃も高くなっています。
新しい皮膚はまだ冷たい海水には
厳しいという理由があります。
しかし、いくら新しい皮膚が馴染むのを待つためとはいえ、
そこには時間制限があります。
大潮の満潮に遡上したシロイルカは、
干潮を迎える前には海に戻らなければなりません。
時にその時間を超えてしまい、
陸に取り残されてしまうシロイルカもいます。
わずかの水分しか周囲にはありません。
皮膚からはどんどん水分が失われ、
もがけばもがくほど、体は傷ついてしまいます。
陸には恐ろしいホッキョクグマなどもいます。
天敵に襲われれば抵抗できない状態です。
仲間たちは見守ることしか出来ません。
数時間後、ようやく干潮の時間が過ぎようとしています。
また、水がこのシロイルカのところまで満ちてきました。
ついに、自由を取り戻したシロイルカは、
待っている仲間たちのところへと急いで泳いでいくのでした。
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