第3話で早々に登場させた荒木村重。
そして、官兵衞は「飯にしよう」といいつつ、
饅頭が出てきて、差し出された村重は
饅頭は大好物じゃ
と喜びました。
これはもうあれをやるんだろうということで、
それが第6話に出てきましたね。
「太平記英雄伝」によりますと、
荒木村重は織田信長に
摂津国は十三郡分国にて、城を構え兵士を集めており、某に切り取りを申し付ければ身命を賭して鎮め申す
と申し出ます。
これを聞いた信長は腰刀を抜くや、
傍らの饅頭数個を突き刺して村重の前に進み、
周囲が顔を青ざめさせている中、
食してみろ
と村重に命じます。
村重は動じる様子もなく、
有り難く頂戴します
と全ての饅頭をひと口で食べたとあります。
その様子を描いたものが、
この「荒木村重錦絵図」、
國芳のもので19世紀半ばの筆だそうです。
その胆力を認めた信長は、
摂州を彼に任せたとのこと。
事実がどうだったのは不明ですが、
彼の今後の動きがこの大河では前半のクライマックス的な
扱いになることでしょう。
いろいろな役柄が楽しい田中哲司さんもいい感じですので、
楽しみにしたいと思います。
これは「龍馬伝」の時の徳川慶喜ですね。
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軍師官兵衛 第6話「信長の賭け」 その背景 ~荒木村重と饅頭『荒木村重錦絵図』~
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