昨年末だったか、ネット上のどこかの記事で、
「4年前に買っていれば10倍の価値になっていた」
というようなものを読んだ記憶があります。
私がビットコインを初めて知ったのも、
その4年前ぐらいのことなんだと思います。
第一印象は、ただ単純に胡散臭いというものと、
マネーロンダリング対策は
どうなっているんだろうという疑問がわきました。
ビットコインが叩かれてるけど、はっきりいってマスコミの人全然理解してないな。。。
http://horiemon.com/4463/
もともと通貨というのは人と人の信頼関係の上に成り立っているわけで、そこに国家の信用保証なんか実は無くたって皆が信用すればそれは成立するのだ。今回ビットコインの交換所が突然閉鎖に追い込まれたりしているのは、国民国家の通貨との交換が停止されただけの話であって、ビットコインそのものは存在しているし、それを信用する人がある一定数いるかぎりビットコインは成立する。
堀江貴文氏はそのようなお書きですが、
その信用が問題になっている訳ですね。
「全て盗まれた」のであれば、
それが可能であったということですし、
取引所が言う「全て盗まれた」という説明を、
利用者のうちどれだけの人が信用しているのでしょうか?
ここしばらく、金の価値が高くなっている訳ですけれど、
歴史的に中国の人は金が好きだと言われています。
その理由として挙げられるのは、
何千年の歴史の中で、
自分が持っている貨幣が全く価値のないものになったことが
何度もあったからだと。
金なら、その心配はなく、
国や体制が変わっても、
金の価値は金の価値を持っている訳ですから。
そういえば、最近の中国の地方都市では、
ATMから偽札が出てくるなんていう話もありますが、
中国元の信用は大丈夫でしょうか?
国家において、通貨発行権は大切なもので、
おそらく、EUにおけるギリシャやポルトガルなどの問題は、
通貨発行権を保持さえしていれば、
ヨーロッパ全体、世界全体に悪影響を与えることもなかったでしょう。
通貨の信用は国家の信用ですから、
日本における通貨偽造及び行使等罪は最高で無期懲役、
最低でも懲役3年という重い刑罰が科せられます。
そうして、国家は発行した通貨の信用を確保し続けようとし、
その価値を他の通貨に対して不当な評価にならないように、
努力している訳です。
ビットコインの場合、その信用のために
どのような努力を続けていて、
それがどのような成果を挙げているかが不明です。
まずはシステム面の問題がなんとかなれば、
また以前のように戻るのかもしれませんが、
それだけでは駄目ですよね。
システム面の改善は無段階で継続的に行われるべきですし、
資金洗浄対策がなされないと、
国際社会にとっては迷惑な存在となります。
その責任はどの組織が負うのか、
誰が負うのかも明らかにしないといけませんね。
産経などは、ビットコインの普及は、
従来の高すぎる海外送金の手数料を取る金融機関に
風穴が開けられるなどと期待感を書いていましたけれど、
今は、はるかにもっと手前の問題ですよね。
私は利用したくないですね。
それは4年前も今も変わりません。
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Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2014年 2/25号 [ビットコインの可能性]/著者不明
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