いろいろと残念な展開を見せているSTAP細胞、
どうなるんでしょうねえ?
人工の幹細胞でのこのような騒ぎでは、
ちょうど十年前の黄禹錫によるES細胞捏造事件を
思い出してしまいます。
今回の問題では、研究者によっては、
STAP細胞の存在、それがあり得るのかについてまで
疑問視している場合もあり、
その可能性について、五分五分、
あるいは四分六で分が悪いという意見もあります。
ただ、忘れてはいけないのが、
チャールズ・バカンティ米ハーバード大教授の存在で、
彼も共著者なんですよね。
同じく共著者の山梨大学の若山照彦教授が
論文の撤回を提案していますけれど、
彼は、自分が渡された「それ」が
STAP細胞だったのかどうかについて、
確信が持てなくなったためだと話しています。
それは、極めて真っ当で
真実に対し真摯な態度であろうかと思いますが、
バカンティ教授は自らのチームで
STAP細胞を作り出していると述べています。
最初の発表の時に、まずは再現性とお書きしましたけれど、
残念ながら、論文に関わった研究者以外には
未だ同じ結果をもたらす実験に
成功した研究者はいないようです。
1件でもいいので、出てきて欲しいところですが、
このSTAP細胞そのものが誤りであるなら、
遠いハーバードで得られた結果の説明が難しくなるのも事実であろうかと。。
ともあれ、問題の責任の多くは
小保方先生がテキトー且つ、雑で大雑把であることに
原因があるのではないでしょうか。
博士論文については、どの分野においても
その価値が疑問視されることもありますし、
それを発表した当人に一番の責任があるのは事実ですが、
その博士論文に問題があるなら、
それを認めつつ、追試論文でも、
新たな論文でも作成するべきで、
それが為され、博士号に値するものであったなら、
彼女の博士論文に関する問題の多くは
クリアできるのではないでしょうか。
STAP細胞についても、
大きな誤りや問題があるのは事実のようで、
ただ、もしもSTAP細胞が得られたという事実があるのであれば、
正しい情報を論文にすれば良いのではないかと思います。
時間が掛かっても、それは成し遂げていただきたいと願っています。
疑われてこそ意味が生まれるのが科学で、
STAP細胞の論文自体は残念な部分が多かったものの、
それを疑った結果、その誤りが見えたともいえます。
疑われて、誤りが見えたなら、
それを正すことが出来るのも科学であろうかと思います。
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小保方先生には新たな論文を -STAP細胞-
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