既に2月となりましたけれど、
正月には初詣なんて行かれましたか?
おみくじなどは引かれましたか?
吉凶はいかがだったでしょうか?
初詣に付きものとといえばおみくじ、
そもそも、なぜ人はおみくじを引くのでしょうか?
大吉や中吉、吉などを引いたなら、
気分も良いかもしれませんが、
ある程度の確率で凶を引く可能性がある訳で、
正月早々凶なんて験の悪い文字は見たくもないのでは?
それでもなぜ毎年おみくじを引いてしまうのでしょうか?
番組では、いくつかの神社にお願いし、
凶のおみくじを集めていました。
一つのおみくじを見ますと、
待人 きません。
失物 出ることは確かです。
旅行 病気、盗難に注意して下さい。
商売 利益はすくないでしょう。
学問 困難です。
などと書いてあります。
さすがは「凶」といったところでしょうか。
このおみくじの「凶」の部分だけ、
このようにシールで隠してしまいます。
そして、街の人におみくじを引いてもらうわけですが、
それは全てが凶、
しかし、肝腎の「凶」の部分は隠してあります。
街の人にそのおみくじが
大吉~凶のどれなのかを当ててもらおうという訳です。
結果がこちら。
中吉 5人
小吉 7人
吉 8人
末吉 4人
凶 1人
と、1人以外、
それが凶のおみくじであるとは思わなかったようです。
おみくじの中には、良い事も悪い事も書いてあり、
それは凶のおみくじでも同じ事で、
それを引いた人は、悪い情報はほとんど無視してしまい、
いい情報のみを取り込もうとするそうですが、
本当でしょうか?
実験で確かめます。
10人の協力者を2つのグループに分け、
一人ずつ呼び出し、これからの一週間の出来事を、
占いで伝えます。
もちろん、それは出鱈目な占いですが、
被験者たちには秘密にしてあります。
Aグループ5人には
恋人ができる
1000円拾う
風邪が治る
抽選に当たる
道路が空いている
試験に合格する
好きなサッカーチームが勝つ
株価が上がる
終電に間に合う
ピクニックで晴れる
という良い占い結果を、
それぞれ10秒ずつ見てもらいます。
逆にBグループ5人にはその正反対の占い、
恋人と別れる
1000円落とす
風邪をひく
抽選に外れる
渋滞にはまる
試験に落ちる
好きなサッカーチームが負ける
株価が下がる
終電に乗り遅れる
ピクニックで雨が降る
という悪い内容のものを同じように見てもらいます。
翌日、この10人に再び集まってもらい、
前日の占いの結果をどれぐらい憶えているかを答えてもらいます。
そのテストの結果がこちら。
Aグループが平均7.8点なのに対し、
Bグループのほうは4.2点です。
どうやら、良いことのほうがより強く印象に残るもののようです。
凶のおみくじでも、
運の開き方や生活のアドバイスなどが書かれてあるもので、
そういった部分を人はよりよく憶えているようですね。
明晩は「お守り」について考えます。
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所さんの目がテン! 「神頼みの科学」 その1
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