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所さんの目がテン! 「神頼みの科学」 その2 お守りに効果は? / お賽銭金額の大小の意味は?

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こちらからの続きです。

http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11153709781.html



次はこれも初詣に買われることが多いお守り。
なぜ人はお守りを買ってしまうのでしょうか?

小学生男女6人に集まってもらいました。

所さんの目がテン! 「神頼みの科学」

この6人にはダーツに挑戦してもらいます。
ちなみに6人はダーツ未経験。
まずはそれぞれ10投して合計点を出します。
そこで現れるのが

所さんの目がテン! 「神頼みの科学」

この彼。
彼がダーツを投げますと、10点の連続です。
驚く少年少女たちですが、
実は彼はダーツ日本チャンピオンの長谷川浩司さん。
その彼が6人にそれぞれダーツを手渡しています。

これをお守りとして使って下さい

と言っています。
なんでも、

ダーツが上手くなる矢

なんだそうです。
しかし、実際は色だけが違うだけのこれまでと同じ矢です。
このお守りダーツは彼らの精神にどう影響を与えているのでしょうか?
子供たちの中には

うまく的を狙えそうな気がする

とか、

さっきより新記録が出そう

や、中には

軽い

と、先ほどの矢との違いを実感している子までいます。
さて、成績に変化は現れるでしょうか?
その結果はこちら。

所さんの目がテン! 「神頼みの科学」

得点が向上した子もいる一方、
大きく下げている子もいます。

お守りには心理的なプラスの効果はないのでしょうか?

別の実験で確認してみます。
ダーツの時とは違う10人の子供たちの男女に集まってもらいました。
今度はこのような鉄棒ぶら下がり。

所さんの目がテン! 「神頼みの科学」

何秒間ぶら下がっていられるかで試します。
ひと通り時間を計測したところで現れるのが、

所さんの目がテン! 「神頼みの科学」

鉄棒の達人。
子供たちの前で華麗な鉄棒の技を披露しました。
そして彼が子供たちに授けたのが

所さんの目がテン! 「神頼みの科学」

この鉄棒が上手くなるリストバンド。
このお守りを着用することで、
成績はどのように変化するでしょうか?

その結果がこちら。

所さんの目がテン! 「神頼みの科学」

一人は成績が落ちていますが、
あとは全員、より長くぶら下がっていられました。

ダーツの時、お守りをもらった後では、
3人の成績が向上し、残る3人が成績を落としました。
そして、鉄棒ぶら下がりでは、お守りをもらった後では
5人の成績が向上し、1人が落としました。

鉄棒で成績を上げた子供たちに感想を尋ねますと、

このリストバンドのおかげで、
出来るという勇気が湧いてきた


とか、

このバンドが僕に力を貸してくれた

と答え、確かにその効果を実感しているようでした。

この鉄棒の結果を、
日本大学文理学部体育学科の水落文夫教授は

お守りを持つ事で、やれば出来るという暗示がかかり
自分が持っている能力を
ほぼ100%引き出せるようになった可能性があります


と解説しています。

この

自分が持っている能力

という点が重要です。
ダーツでは、元々高い技術が必要な競技で、
初体験の子供たちは技術を持ち合わせておらず、
お守りが引き出してくれるはずの実力も、
元々の実力が低いため効果が薄かったという訳なのでした。

仮にテストのためにお守りを用意したとして、
その効果について如何に信じようとも、
全く勉強していない事柄については思い出しようがなく、
もしも、効果があるとすれば、
勉強した部分についての記憶を引き出すことにおいてなのでしょう。



続いてはお賽銭です。
初詣の参拝者を見ていますと、
たいていは小銭をお賽銭として投げ入れていますが、
時々お札を入れている人もいます。
そういう人になぜお札なのかを尋ねますと、

去年が色々良くないことがあった年なんで、
ちょっとでもいい年でありますようにと気持ちを込めて


と、悪い事があったので、
賽銭を多めに千円をということらしいです。
別の人も

毎年いいことがないから今年こそ

といい事があったから賽銭を奮発しているのではないようです。
本当に良い事があった後と、
悪い事があった後では、
賽銭の金額に差があるものなのでしょうか?

集まってもらったのは、
就職活動中の学生10人。
これから模擬面接を受けてもらいます。
彼らには順不同で1~10番までの札がつけられ、
面接官は番号札で合否を彼らに知らせます。

実はこの面接官は仕掛人で、
番号札1~5番には必ず合格に、
そして、6~10番には必ず不合格にすることになっています。
つまり、1~5番は良い出来事が、
対して、6~10番には悪い出来事が起こったことになります。
そんな事を知らされず、
不合格にされた学生はとても悔しそうです。

その面接が終了したところで、
次に彼らが連れて行かれたのが神田明神でした。

10人にはお小遣いとして、
スタッフから100円玉で3000円が与えられました。
そして、スタッフは

ここの神田明神は仕事運の神様です。
いいところに就職できるように
就職祈願を一人ずつしていただきます。


と説明。
つまり、3000円の中から賽銭を出してもらおうという訳ですが、
そのうち賽銭に使用しなかった残金は、
学生の取り分となります。
もしも、100円だけの賽銭でしたら、
2900円を学生は自由にすることが出来ます。

まずは面接で"合格"したAグループ。
次に面接で"不合格"だったBグループ。
金額に差は出るものなのでしょうか?

結果はこのようになりました。

所さんの目がテン! 「神頼みの科学」

全額賽銭箱に入れてしまった人もいました。
たしかに悪い事があると、
より多く賽銭を出す傾向にあるようです。

日本大学文理学部心理学科の厳島行雄教授は

模擬面接が悪い結果になってしまったグループは
自分の実力が通じないと判断し、
実力の通じない就職活動を成功させるため
賽銭をより多く出すという行動になったんだと思います


特に自分ではどうにもならない現状にある時、
良くしたいと願う時に、お賽銭の金額は高くなるようですね。

ちなみに、実験に協力していた学生たちは、
この後、本当の模擬面接を受けたとの事です。


ねてしてタペ


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