板チョコを割ろうとした時、
なかなかブロックごとに割れないものです。
あの溝に沿ってチョコレートを割る方法はあるのでしょうか?
1ブロックごとに割ろうとすると、
こんなに不揃いになってしまいます。
そこへ白衣の謎の人物登場。
彼は、すイエんサーガールたちは
チョコレートの溝を甘く考えすぎだと言います。
チョコレートの溝について知るために、
板チョコを作ってみるべきだと。
早速、チョコレートを溶かして、
型に流し込むことしますが、
用意されていたのは、
2種類の型。
左のものは普通の型のようですが、
右のものは真っ平らです。
この2種類の型で何がわかるのでしょうか?
とりあえず、溶かしたチョコレートを流し込んで、
それぞれ5分間冷蔵庫で冷やすことにします。
5分後、冷蔵庫から取り出して型から外します。
溝があるほうの型はバラバラに砕けてしまい、
溝がないほうの型では綺麗に外すことが出来ました。
しかし、その溝がないほうの型を外したすイガールが
違和感を訴えます。
手応えが柔らかすぎだと。
試しに真っ平らの板チョコを割ってみると、
少ししなってから割れました。
どうやら、中まで固まっていないようです。
溝があるほうは砕けるほどに固まっていたのに対し、
溝がないほうはまだ固まりきっていませんでした。
白衣の人物は東京菓子専門学校洋菓子科の益田一亜輝先生。
板チョコの溝は板チョコを固めるためにあるものなのでした。
板チョコに溝を設けることで、
表面積を大きくして、
そのぶん乾燥しやすくしているのです。
とはいえ、せっかく溝があるのに、
その溝に沿って綺麗に割りたいもの。
そんなことは可能なのでしょうか?
先生によりますと、あの溝にはチョコを固める以外にも、
一応、綺麗に割るための意味も持たされているようで、
より深い溝をつけたならば、
板チョコは綺麗に割りやすくなるでしょうが、
今度は輸送時に割れやすくなるという難点が生まれてしまいます。
いつもの溝の板チョコを綺麗に割るためには…?
なぜか木の板が出現。
板チョコを割ることと板を割ることに関わりがあるのでしょうか?
そこへ空手家風の男たちも登場。
掛け声とともに、正拳突きと回し蹴りで
板を真っ二つに割ってきます。
空手家たちが次に手にしたのは板チョコ。
彼らなら、綺麗に割ることが出来るのでしょうか?
正拳突きのように板チョコに打撃を与えますが、
もちろん、結果は不揃いのバラバラ。
しかし、彼らはもう一度挑戦するといいます。
今度は拳が全く届いていません。
それなのに、板チョコは真っ二つ。
しかも、溝に沿って綺麗に割れています。
すイガールたちは板チョコを割ったのが
正拳突きのほうではなく、
チョコを持っているほうだとは気付いたようですが…
そこで、彼と同じように板チョコを手に持ち、
割ってはみましたが、以前よりは綺麗に割れたものの、
少し曲がってしまいました。
空手家たちの時と何が違うのでしょうか?
その時、空手家たちがすイガールを呼びます。
不思議な手つきですが…
それに気付いたすイガールが板チョコを割ります。
今度は真ん中の溝に沿って綺麗に割ることが出来ました。
表側の添えられた親指の力で割った上と、
裏側の指の力だけで割った下では、
結果が違いました。
この結果について、近畿大学理工学部機械工学科の
和田義孝准教授は、
裏側の真ん中に親指以外の指を並べ、
下から押し上げるように割ると、
平らな面に均等に力が加わりやすくなり、
溝に沿って綺麗に割れると説明します。
それがわかったすイガールたちは、
ひとかけらずつに綺麗に割ってみようとしますが、
チョコが小さくなればなるほど、
この方法は使いづらくなっていきます。
最初に2つに割ってから、
その後、最後のひとかけらまで割るためには、
どうすればいいのでしょうか?
…続きます。
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すイエんサー「板チョコを溝に沿って最後のひとブロックまでキレイに割りた~い」 その1
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