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六四天安門事件 ~四半世紀後の今でも、今だからこそ~

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VIIV

これが何かおわかりになるでしょうか?

5月35日

そして、

82

いずれも

六四

を指す隠語です。
私たちにとっては、ただ2つの数字が並んでいるだけですが、

六四天安門事件

の考察をタブー視する中国政府は「六四」でのネットを妨害し
そのために、ローマ数字、あり得ない日付、
8の2乗という形の隠語が生まれました。





今日は6月4日、私にとって終生忘れがたい日である。25年前のこの日、中共政権が戦車部隊まで出動して丸腰の若者たちを惨殺した。そして25年が経った今でも彼らの圧政が続き、虐殺の手をウイグル人にも及びアジア全体に侵略の脅威を与えている。6月4日は、諸悪の根源の中共打倒を誓う日である。
https://twitter.com/liyonyon/status/473949269255131138

石平さんのTweetです。
彼は四川省の生まれですが、
1989年6月4日、天安門での学生大虐殺事件を以て、
祖国に別れを告げようと考え始めたそうです。


天安門事件について考えるには、
この趙紫陽元総書記の



「極秘回想録」を読んでいただきたいですが、
1日、こんなニュースが世界に配信されました。

中国 天安門事件で失脚の趙紫陽元総書記の側近連行
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140601/k10014891281000.html

趙紫陽氏は民主化運動に理解を示していましたが、
どうやら、中国共産党は彼の元側近の身柄を押さえ、
メディアから隔離する魂胆のようです。
ここのところ、このような全くいわれのない逮捕が相次いでいます。
特にデモを呼びかけた訳でもないのに、
現代史を研究しているだけの教授や、
天安門とは無関係でも、
大勢の人を集めて講演すると目を付けられてしまいます。

プロレタリア独裁が継続している国家はないとして、

西側の議会制民主主義体制こそが実現可能な最高の体制だ

と趙紫陽は述べています。
また、市場経済を導入したとしても、
政治体制も

近代化を望むなら、議会制民主主義を採用すべし

と変革を求めていました。
もしも、それがなされないならば、

腐敗が蔓延し、社会は富裕層と貧困層に分断するだろう

と予言しています。
現実にそのとおりになっています。

昨年のボストンマラソンの犠牲者の中に、
23歳女性がいました。
彼女は中国から留学生。
それが判明したとき、哀悼以上に、
微博などでは別の大騒ぎが起きました。

中国の富裕層は、家族や親族、
そして資金をアメリカなどの海外に逃がしているとされますが、
彼女の親族がそうではないかというのです。

中国の権力者自身が自国の未来に希望を持たず、
希望を持てる国にしようともしないんです。
自分も逃げられるようにと、
その努力をするような、そんな国です。



ウアルカイシ氏。
カタカナではウーアルカイシ氏、ウルケシ氏とも書かれますが、
漢字ではなくなぜカタカナかといえば、
彼がウイグルにルーツを持つからです。
現在も彼の家族はウルムチに在住です。
2010年にノーベル平和賞を受賞した
民主活動家の劉暁波氏の教え子でもあり
天安門事件で学生運動のリーダーのひとり、
以後、台湾を拠点に、「民主運動人士」として
世界に向けて中国の民主化を訴え続けています。

問題は中国が世界のルールに従うのか、世界が中国の横暴なルールに屈するのかだ

彼はそう述べます。
日本に対しては、

普遍的価値を持つ国と専制独裁の国との間で衝突が起きれば、日本は当然有利な側にいる

としつつも、

関心があるのは経済だけだという誤ったシグナルを出している

という批判も忘れません。

先日、ウイグルでは、
これまで中国政府との対話の窓口となっていた活動家が逮捕されました。
彼はウイグルを独立国家として扱えと訴えていた訳ではありません。
いわゆる穏健派であるのに、
中国政府は強権的に彼を罪人にしてしまいました。
この事実に、中国の少数民族は絶望しているといいます。

いつか、天安門事件の犠牲者たちの理想が実現されるという希望が、私にとって唯一の救いだ

彼も天安門事件当時の学生運動の活動家の中では、
穏健派でした。

生物学的には、人の死はその生命活動の停止を以て断定されますが、
観念の中では、その人は生き続けていて、
その人に本当の死が訪れるのは、
その人のことを誰も思い出さなくなった時です。
25年前、あの天安門の学生たちは暴徒として
暴力に訴えていた訳でありませんでした。
ハンガーストライキなどの手段で、
民主化を訴えていましたが、
そこに戦車が現れ、学生たちに銃撃しました。



彼らが求めた民主化の精神は
その時から四半世紀が過ぎても、
まだそこに生き続けているはずです。
しかし、彼の国では都合の悪い歴史は教育していないため、
現代の若者たちは「六四」「天安門事件」といっても、
わからない人が増えているといいます。
真実を知ろうとする我々は、
当時の学生たちに真実の死を与えてはなりません。







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