日本でのカジノについて考える

「たかじんnoマネー」でカジノの話題が出ましたので、
そんなお話を。

東京や大阪などにカジノが出来るのではないか、
日増しにカジノ関連の話題が目につくようになりました。

今のところ、賛成でしょうか。
ただ、東京にだけは作るべきではないですね。
作るにしても、日本初のカジノはダメです。
これ以上、東京一極集中の要素を加える必要はないでしょう。

反対意見で一番多い治安の問題、
今日の「たかじんnoマネー」でも言っていましたが、
カジノは治安が良くないと営業が成立しない場所です。
治安の悪いカジノなんて誰も行きませんから。
その国で、最も治安のいい場所にすべきなのがカジノだったりします。

ただ、考えるべきはその損得ですね。
番組では誰が得をするのかという話になっていましたけれど、
大きな事業ですし、その損得も大きなものになるでしょうか。
この番組では千原せいじさんの

地元民

が一番得をするという意見が最高の評価となった訳ですが、
まあ、雇用は増えますし、
税金の計算がどうなるかはわかりませんが、
周辺の店舗なども含めて、
少なからず、税収は増えるでしょう。
東京以外は皆地方交付税交付金頼みですから、
これはたいへんありがたいと思います。
そういうことでも、雇用のことも考えれば、
沖縄に作るのが最も意味のある経済効果が
得られるような気がします。

利権がどうなるかですね。
たとえば、沖縄で土木建築の公共事業を行いますと、
本土から大手ゼネコンがやって来て、
沖縄自体に旨味があまりないという問題があります。
かといって、今の大きな土建事業は高度に進んでいて、
地元の業者には自ら中心にやってくほどの技術はなく、
どうしても、大手ゼネコン任せになることに。

カジノがどこに出来るかはわかりませんが、
東京以外の場合、
確実に地元の経済に貢献する事業にしないといけません。
その工夫が必要ですね。
善かれ悪しかれ、大きな利権が絡んでくることでしょう。
お金の流れを最大限透明化すべきですし、
その検証も常に行わなければなりません。

心配なのは公営ギャンブルですね。
競馬、競輪、競艇、ここは大打撃となりそうです。
以前、寺銭についてお書きしていて、
その時にもお書きしたんですが、
同じカジノでもゲームごとに寺銭が違うようではあるものの、
大雑把には5～15％ぐらいだとすると、
中央競馬の18～25％はかなり高いです。
これでは、純粋に騎手が騎乗している競馬馬のレースが
好きな人しか見なくなるでしょう。

国内でもカジノ事業を開始するのであれば、
こういった大きなマイナスになる世界についても
よくよく考えた上でないといけないでしょうね。

個人的には、ヤミの賭場がどの程度影響を受けるのか、
それも気になるところですが…