何が「栄華の極み」なのかと思っていましたら、
黒田官兵衛のためのタイトルではなく、
織田信長を指したものだったんですね。
先週については信長が主役だったのでしょうか。
この安土城を提灯、松明の灯りで浮かび上がらせたというのも、
記録にある史実だというから驚きですね。
織田信長の描写が多かったのは、
間もなく、本能寺の変が起きるからでしょう。
この大河では朝廷とのやりとりが多めに描かれていますので、
天皇家や朝廷との繋がりをメインに、
明智光秀の謀反の動機とするのでしょうか?
なお、信長が正親町天皇の譲位を求めたという記録も残されています。
本能寺の変については、ここでも散々お書きしてきていて、
単純に検索してみても「本能寺」の単語は24の記事で登場しています。
それほど、いろいろとお書きしている本能寺の変についてですが、
まだまだ、話のタネは尽きません。
その時代の人々の興味を惹き続ける「変」の動機は、
新発見が度々あるんですよね。
23日にも大発見がありました。
この新史料は土佐の長宗我部元親から
明智光秀側近の斎藤利三に宛てた書簡で、
天正10(1582)年5月21日付、
本能寺の変の10日ほど前の日付があり、
岡山市の林原美術館が所蔵していた石谷(いしがい)家文書ありました。
光秀は謀反の考えをごく少数の腹心にのみ明かしていましたが、
利三もその中にいました。
利三の異父妹が元親の正妻で、
おそらく、この縁組みに光秀は関わっていないと思いますが、
元親の正妻は同じ土岐氏一族だとされています。
話は逸れますが、この正妻の父親は石谷光政とあり、
彼も土岐氏一族。
今回のの新史料は石谷家文書からというのも、
そういった繋がりなのでしょう。
話を元に戻します。
土佐を治める長宗我部元親は、四国統一を目指して戦っていて、
織田信長は元親に対し、四国平定が成ったならば、
その統治を元親に与えるとしていました。
しかし、大坂石山本願寺との和睦が成立すると、
長宗我部を味方にしておく意味がなくなり、
元親に土佐一国と阿波二郡以外の統治を認めないとしてきました。
他から手を引けという急な要求を元親は突っぱねますが、
1月11日付書状で斎藤利三は信長に従うべきとし、
それが長宗我部家のためになる上、
光秀も元親らのために努力しているとしています。
そして、今回の発見であるこの元親から利三への書状。
信長の求めるとおり、阿波国中央から既に兵を退いたので、
それを信長に伝えて欲しいと寄越しています。
ただ、それまで恭順の意志を示さない長宗我部に対し、
四国攻めの朱印状を信長が三男・信孝に与えたのは、
5月7日のこと。
元親から信長に従って兵を退いている旨の
利三宛書状の日付は5月21日ですので、
もしかすると、時既に遅しの状態だったのかもしれません。
6月2日、信孝が堺で四国攻めのために海を渡ろうとしていた時、
京の本能寺で明智光秀らが織田信長に対して謀反。
本能寺の変は起きました。
いわゆる四国説では、四国攻めを回避したいがためというのが
その謀反の動機とするもの。
今回のこの新史料はその説を補強する貴重な一次資料となった訳ですね。
もちろん、動機は一つではないと考えたほうが
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