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ダーウィンが来た!「歌え!踊れ!鳥の師弟コンビ・中米コスタリカのマイコドリ」 その1 -動画を少

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先週の番組はマイコドリでした。
マイコドリでは、

ダーウィンが来た!「まるでスズムシ!羽で鳴く鳥」 ~キガタヒメマイコドリ~ -別動画付き-
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-10950928377.html


こちらで例のムーンウォークをする鳥として有名になった
キモモマイコドリやキノドマイコドリなども
動画でご紹介しています。

今回は中米コスタリカの森に住むオナガセアオマイコドリが主役で、
彼らにも特殊な生態があります。



オナガセアオマイコドリは
その名のとおり、青い背中と長い尾羽、
そして、赤い頭が特徴で、大きさはスズメぐらい。
鳴き声はこんな感じ。



主食の木の実は年中見つけられますので、
食料にはほとんど困りません。

オスの1羽が横に伸びた蔓の上に止まりました。
このオスが鳴き始めると、その横にもう1羽が飛来、



こちらもオスで、後から来たこのオスも鳴き始めました。
シンクロして同時に鳴いているようにも見えましたが、
よく観察すると最初に来たオスのほうが一瞬早く鳴いているようです。



ここに先に来ていて、
一瞬早く鳴いているのが「師匠」になります。
それを同じように真似ているのが「弟子」。
弟子は師匠について回り、歌やダンスを体得していきます。
歌とダンスはメスを惹きつけるために欠かせない能力なんです。

師匠は辺りを見回しつつ鳴いていて、
弟子もそれに合わせて鳴きます。
すると、少し離れた枝に



オナガセアオマイコドリのメスがやって来ました。
派手な羽毛や特殊な求愛を行う鳥の場合、
そのメスのほとんどは地味な姿をしています。
このメスはオスたちの声を聞き、
ここまでやってきました。
ここからがメスによるオスの品定めになります。



メスを見つけた師匠が真上に飛び上がると、
弟子も遅れて飛び上がり、
交互に上下のダンスを続けます。

興味を持ったのかメスがオスたちと同じ蔓に飛び移ってきました。



そうなると、ダンスの内容も変化します。
これまでは真上に飛んで真下に降りてきていましたが、
今度は真上に飛んで、横に移動してから下に降りています。
これを弟子も行いますので、
観覧車のような回転を2羽で見せることに。
メスがさらに近づいてきました。
オスたちは観覧車の輪を小さくして小刻みなジャンプ。
メスが興味を持っていることがわかると、
今度は隣の蔓や枝に飛び移り、
背中の青を見せつけます。
そして、再び元のメスがいる蔓に戻って、
観覧車ダンスを続けます。
観覧車の輪を小さくしてメスに迫っていきます。

…が、メスは飛び去ってしまいました。
メスはダンスにミスがあったことを見逃してくれませんでした。
2羽の観覧車ダンスでは、
師匠が上に飛び、空中で横に移動し、
下に降りたら、次に降りてくる弟子の着地点を
空けてやらねばなりません。
師匠はそれを難なくこなしていましたが、
弟子はそれでもたつき、
師匠と体が接触してしまっていたのです。

元々は他の種と同じように、
オナガセアオマイコドリも1羽のオスが求愛行動していたはずで、
それがいつか何らかの理由で、
あるいは連続的な偶然により、
2羽が同時にダンスし、そのオスをメスが選び続けたことで、
この2羽により複雑な求愛ダンスが
行われるようになったと考えられます。


メスには逃げられましたが、
師匠と弟子は次のメスの飛来に備えるべく、
2羽で輪唱しつつ上下のダンスを再開、
また、別のメスが同じ蔓まで来てくれました。
観覧車ダンスが始まります。
今度は弟子のミスがなかったのか、
乗り気になったメスがそれに合わせて上下にダンス。
前後に体の向きを変えるなど、
一緒にダンスしています。
こうなると、師匠のソロダンスが始まります。
目の前の別の蔓に飛び移り、蔓の上を真横にステップダンス。
メスの横に戻って頭を下げて頭の赤を見せつけます。
再び目の前の蔓に飛び移ってステップダンスをしていると、
メスも真横にステップしているようです。
どうやら、メスの眼鏡に適ったようで、
これで師匠はメスと交尾することが出来ました。
オナガセアオマイコドリの繁殖期は半年間と長く、
彼らはその間、ダンスを踊り続けることになります。

彼らの歌とダンスには修行が必要です。
10歳ほどにならないと師匠にはなれません。
オスは5歳ぐらいでようやく成鳥のオスの姿になりますが、
まだ弟子入りも出来ません。
師匠や弟子の歌とダンスを見て、
見様見真似で繰り返す事だけしか出来ません。
8歳でようやく弟子入りが可能になり、
そこから2年ほどかけて本格的に師匠の技を間近に見つつ、
真似てみることでようやく盗むことが出来るのでした。

そこにはオナガセアオマイコドリならではの
厳しい掟もある訳ですが、
お話は明晩へと続きます…












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