科学で解明、ということでもないんでしょうけれど、
私も見続けているアイドルということで、
私情を交えつつ、記事にしてみます。
なお、CDデビューから10年のBerryz工房・嗣永プロが
スタジオゲストでした。
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今、世間に認知されているアイドルといえば、
100%、グループアイドルです。
どれぐらいソロのアイドルが出ていないかと考えますと、
市民権を得ていたのは松浦亜弥さん、
藤本美貴さんぐらいで最後でしょうか。
その藤本さんも後にモーニング娘。入りでしたし。
今だと私も注目している吉川友さんでしょうか。
しかし、残念ながら彼女の知名度はまだまだこれからです。
広告マーケティングの観点からアイドルグループを研究されている
日本大学芸術学部放送学科の兼高聖雄教授は
今の世の中はアイデンティティが一つではない。
「自分って何?」という答えが
一つではなくなった、という状況があると思います
自分自身のキャラクターを状況において使い分ける人が増加し
アイドルに求めるものが多様化し
したがって、アイドルである女の子の価値観も
たとえば、性格のこういうところがいい、
いつも一所懸命なのがいいとか
色々な尺度で測られることになりますので、
今までのタレントさんのように、
ただ美しいからいい、歌が上手いからいいというだけではなくって
色々な子がいるほうがいい、ということになります
と説明。
個人的にはどうなんだろうかとやや疑問に思います。
私たち各個人のアイデンティティの多様化は確実にあると思いますが、
それがアイドルに求めるモノに反映されているという点については、
どうなんでしょう?。
前半と後半の間を繋ぐ理論を伺いたいですね。
私のように、スマイレージ全体のファンで、
個別のファンではないようないわゆる「箱推し」は少数派かもしませんが、
スマイレージの誰かのファンでも、
その多くは他の5人も好きだったりします。
マーケティング的に考えますと、
6人なら6人ぶんのファンが期待できますし、
彼女らのパフォーマンス等を触れることで、
他のメンバーにも情が移ることが期待できます。
何かの作品を目当てに週刊漫画雑誌を買っているとすれば、
その作品以外も好きになる、そういう現象ですね。
あとはハローを見ていて思うのは、
ソロでは出来ないダンスもあろうかと思います。
歌っていない時間がないと、
成立しないような振り付けがなされていて、
歌によるダンスに対する制限が少なくなるというのも、
パフォーマンス目当てのファンには魅力となるのではないでしょうか。
ただ、マーケティングとして究極のことをお書きしますと、
「グループアイドルが売れているからグループアイドルを売り出す」
ということだと思います。
番組に戻ります。
兼高先生はこのようにもご発言。
どんな人でもアイドルと呼ばれる可能性がある時代と言ってもいい
ならば、ということで、
「目がテン」の女性スタッフでも
アイドルグループは可能なのかということで、
ユージさんがプロデューサーとして、
番組スタッフの中から5人を選抜、
兼高先生協力の下、素人でもアイドルになれるのか、
という実験が始まりました。
まずは5人を集めて発表。
グループ結成と5日後のデビューが告げられました。
最初に必要なのはグループ名ということで、
それは既に決められていました。
Litomath
と書いて「リトマース」と読みます。
コンセプトを理系女子としていて、
そこから、リトマス試験紙と数学(math)を合わせた造語。
表側のアイドル、
裏方としてのスタッフという二面性も表しているんだとか。
兼高先生によれば、
・グループ名を聞いて「なぜその名前?」と疑問を抱く
・理由を納得すると印象に残り人に言いたくなる
というもの。
Litomathと同じ構造なのがスマイレージですね。
「smile+mileage」で笑顔をマイレージ、
「smile+age」でスマイル世代となっていて、
人に言いたくなる命名となっています。
その他、言いたくなるというのでは
九州発の「LinQ」が「Love in 九州」が由来だとか、
でも、他に話したくなるといいますと、
あまり思い浮かびません。
むしろ、男性アイドル、
ジャニーズに多いように思います。
このLitomathの芸名も既に決まっていました。
左から本業美術さんの「ニュートンりんご」さん
本業ADさんの「ダーウィンことり」さん
本業カメラアシスタントさんの「アインシュタインひかり」さん
本業ADさん「フロイトこころ」さん
音声さん「メンデルまめの」さんとなっています。
数学者の名前がないのは知名度の点で仕方ないでしょうか。
そして、衣装。
制服スタイルです。
AKB系列をはじめ、今は制服風の衣装が多く見られます。
兼高先生によれば、昭和30年代から日本の学校教育の様式は
ほぼ変わっていないため、幅広い年齢層に受け入れられやすいため、
ということでした。
いわゆるメンバーカラーはリトマス試験紙からの着想で、
青~赤となっていました。
ところで、東京秋葉原には
多数のアイドルのための劇場やカフェがあります。
そこでアイドルを見ている観客からは
いくつかの行動パターンが見られます。
それが、「ミックス」「PHHH」「ケチャ」など。
ミックスはイントロや間奏での掛け声のこと。
ももいろクローバーZ「労働賛歌」
この動画が文字入りでわかりやすいですね。
叫んでいる内容は、曲と関係ないことも多いです。
検索してますと、練習用動画なんかもあったりします。
PPPHは手拍子のパターン。
「パンパパンフー」の略です。
ケチャはインドネシアの民族音楽からですが、
その動きに似た
このような腕の動きのことを言います。
いわゆる「ヲタ芸」をネタにしたカップヌードルのCMもありましたね。
ただ、目立ちすぎるヲタ芸は、
単なる迷惑行為となることも多く、
事務所等が禁止にしている場合もあります。
スマイレージでも昔MIXが禁止になった曲がありました。
理由はよくわかりませんけれど。
ともあれ、こういった観客が参加出来る要素があればこそ、
盛り上がれるともいえます。
楽曲によっては、CD音源よりも、
そういったコールなどの音を含めて、
その曲だという認識だったりもします。
最近はアイドルではなく「アーティスト」の領域でも、
これらが入ることを前提に作られている曲も多いと思います。
続いてはLitomathのデビュー曲。
理系女子の切ない片思いを歌ったラブソング、
恋の火曜日5時間目
というオリジナル曲です。
曲名には3・4・5というリズムが覚えやすいそうで、
「MajiでKoiする5秒前」「そんなヒロシに騙されて」
「時の流れに身をまかせ」などもそうですね。
そして振付。
先日のスマイレージ武道館公演にも客席にいらっしゃていた
アイドルファンの振付師、竹中夏海さん。
PASSPO☆やアップアップガールズ(仮)など、
たくさんのアイドルの振り付けをされています。
ダンス経験ゼロのメンバー5人、
初日から悪戦苦闘の連続です。
昔から歌詞と振付がリンクしている
竹中さんは仰います。
キャンディーズの「年下の男の子」では、
「あいつ」で指さし、
「かわいい」で頭を撫で、
「年下の」で手を下げて、
「男の子」を親指で表しています。
このデビュー曲もそれが生かされるのでしょう。
その他、観客に受け入れられる要素として、
振付では心を開いていることを表現する掌を客席に見せる振付、
そして、お客さんの目を見つめる、
メイクはナチュラルメイク、
髪型は5人中2人にツインテールを採用、
5人は本業をこなしつつ、
5日間だけの稽古の後、本番のステージに立つことになります。
番組の実験では、ステージ後、
メンバーとファンの2ショット写真を販売し、
その売上枚数をカウントすることとします。
しかし、誰も知らないLitomath。
事前告知も何もない状態で、
何枚ぐらい売れるものなのでしょうか?
AKIBAドラッグカフェのイベントプロデューサー
小谷口大さんによりますと、
なかなか売れないと思うんですね
新規の人が撮ってくれるって言うほどでもないんです
興味のないものは帰ってしまって、
他のアイドルの物販に行ってしまったりするんです
とのこと。
彼女たちがステージに上がり、
第一声から間違うものの、
なんとか5人それぞれ自己紹介が終了、
「恋の火曜日5時間目」の披露となりました。
曲が始まると、手拍子が始まり、
少ないながら振付に合わせて、
それを真似しはじめる人が出てきて、
MIXの声も少しですが聞こえてくるように。
曲が進むと手拍子も増加、PPPHも始まりました。
ケチャをはじめる人も出てきて、
客席の反応は悪くないようです。
そしていわゆる「チェキ会」、2ショット撮影。
1回500円です(終了後に返金)。
5人が呼びかける中、最初にやってきたのは女性でした。
彼女は赤担当の「ニュートンりんご」さんを希望、
2人目は男性、彼は水色の「フロイトこころ」さんを。
30分間の枚数は9枚でした。
終了後、一人の男性に話しを聞きますと、
振付とかまだまだだから応援したくなった
とのこと。
次のライブがあったら? という質問には
時間が合えば行くと思います
と回答、また、全員と撮影した別の男性は
かなり緊張感が伝わってきました
この日のステージを100点満点で言うとと尋ねると、
93点くらい。楽しかったです。また来るなら応援したいです
と答えました。
小谷口さんからは
2回目、3回目のぜひ期待して、
絶対売れると思いますんで
とLitomathにもう一度このステージにとのお誘い。
Litomathの今後の活動については、
所ジョージさんの判断に托されましたが、
もったいないから、ちょっとだけあと1、2回やってみたら?
ということで、
とりあえずではありますが、
Litomathは継続する模様です。