固有生物の宝庫であるマダガスカルで、
4種の新種カメレオンが発見されましたが、
その中のひとつ(Brookesia minima)が
成体でも3cmに満たない超小型であったとか。
これほどの小型化が起きたのは、
二段階の島嶼矮化を経たためだと研究者は考えています。
島嶼矮化(とうしょわいか)は
生物進化における学説、フォスターの法則(島嶼化)で説明される現象で、
大陸部に生息する近種のものよりも小型化するというものです。
捕食側は食餌が限られるため、
小型の個体のほうが生存と繁殖に有利であり、
それがその島での種の性質となったというもの。
この小型のカメレオンでは、一度島嶼矮化が起こり、
さらに別の島へ渡ったことでまた矮化が起こったため、
このような超小型種が誕生したというのが研究者の考えです。
研究を率いたドイツ・バイエルン州立動物学博物館のフランク・グラブ氏は、
このような小さな爬虫類が極端に小型化した場合、身体の設計に数々の特殊化が生じていると考えられる。これは今後有望な研究分野だ
と話していて、この新しい研究分野の成果が
形態学などにどう影響を与えてくるのか注目したいですね。
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世界最小の爬虫類、新種ミニカメレオンは成体でも2.9cm -スライドショー付き-
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