今週はあまりテレビを見られていないという事で、
昨夜カメレオンの新種についてお書きしましたので、
カメレオンの話題でも。
プロ野球選手が初夏のデーゲームで注意しなければならないことの一つに、
野手が打球を見失いやすくなることが挙げられます。
このあたりからスタンドには白い服を着た観客が増え始め、
ボールの白が観客席の白に溶け込んでしまい、
見づらくなるんですね。
甲子園球場観客席には「アルプススタンド」というエリアがあります。
この部分(改修前)ですが、昔、漫画家の岡本一平(太郎の父)が
夏の中学野球大会で、ここで応援している観客の多くが
白い色の服を着ているため、
スタンドの上の方はまるで万年雪のようだと喩え、
ここをアルプススタンドと呼びました。
今でも夏の甲子園大会の観客席は白色に染まることになります。
夏のファッションといえば、さわやかな色が好まれます。
その中でも最も代表的なのが白。
なぜ白が夏に着られるかといえば、
元々の動機としては、
日光の熱を溜めにくいという性質があったように思います。
カメレオンが体の色を変えるのも、
同じような理由があるようで、
暑いとカメレオンは体色を白っぽく変化させます。
逆に黒っぽい時には寒いということになります。
カメレオンは変温動物なので、
暑い寒いというよりも、自分の体温が高いと白に、
逆だと黒になるとしたほうが実際に近いでしょうか。
黒は日光から多くの熱を吸収します。
だから、カメレオンは体調不良でも体の色を黒くします。
カメレオンが周囲の環境に合わせて擬態するために、
体の色を変えているというよりは、
基本的には体温や感情による変化だということになります。
この動画はペットのカメレオンのようですが、
睡眠時に灯りをつけた時の変化だそうです。
睡眠は継続されているのでしょうか。
カメレオンの擬態といえば、
生まれつきの色が環境の色に近いか、
このような動きで、枝が風に揺れるような
自然の動きに紛れようとしつつ、獲物に近づきます。
カマキリの捕食時もそうですね。
なお、カメレオンの中にも全く体色変化がない種もあり、
生まれつきの色や、
変化させることが出来る色も種ごとに決まっているようです。
↧
カメレオンの体色変化と甲子園球場のアルプススタンド
↧