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「たかじんNOマネー」と「金スマ」感想 -さくらさんとやしきたかじんと家鋪隆仁-

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金曜日の「中居正広の金曜日のスマたちへ」、そして、
土曜日の「たかじんNOマネーGOLDEN BLACK~たかじん愛~2014」を見ました。
どちらも百田尚樹さんの新刊、「殉愛」からのものでした。
これ、売れるんでしょうねえ。
発売日翌日の朝刊には「30万部増刷!」なんて広告がありましたので、
幻冬舎もその気のようです。
売れて欲しいとも思います。
私も当然のように、
この家鋪さくらさんのドキュメンタリーを読むつもりでおりました。
ただ、この2つの番組を見て、
しばらくは読めないかなと思いました。
もう少し、辛さが和らいだら読むこととします。

奥様に対するデマが記事になっていたことは知っていたんですが、
かなり酷いものであったことを金スマで初めて知りました。
NOマネーのほうで百田さんが仰っていましたけれど、
たかじんさんに関わった医療関係者が奥様について口を揃えて言うのは

こんな人を見たことがない
これからも見ないだろう


ということでした。
看病、介護と患者につきっきりの人をたくさん見てきた人でも、
奥様のその姿は特殊だったようです。
番組から伺えるだけでも、筋肉量が減って寒がるたかじんさんのために、
普通40℃のお湯でタオルを絞って体を拭くところを、
彼女は70℃のお湯でそれを行っていたようです。
それが彼女の手から指紋、掌紋を奪ったとのこと。
そして、うわごとなどが酷くなると、
自分でチューブを外したりするものですから、
彼女は眠れなくなります。
左耳に突発性難聴が起き、
直ちに治療開始をと医師から言われたにも関わらず、
夫の看病を優先して、彼女は左耳の聴力が失われました。
「献身的」という言葉がありますけれど、
その言葉でさえ、彼女のたかじんさんに対する姿は
正確ではないかもしれません。

二人の出会いは特殊なものだったようです。
奥様のFacebookには彼女のイヌの写真があり、
たかじんさんはイが好きですので、
それに対してコメントを残したところ、
そこからやりとりが続いたものの、
そのFacebookには奥様の写真はなかったんですね。
イタリアから戻られた彼女に一目惚れしたたかじんさんは求愛、
しかし、奥様の彼に対する印象はよくなく、
そもそも、彼女はテレビをご覧にならないということで、
大阪の方にもかかわらず、たかじんさんのことを全くご存じありませんでした。
求愛したその場でたかじんさんの体調がおかしくなっていますので、
その時点で奥様から見れば、その時目の前にいたのは
六十過ぎの病人のおっさんなんですよね。
しかも、彼女の看病を受けながらも、
浮気性はそのままですし、
奥様をここまでさせた愛情のエネルギー源は何なんだろうかと思います。
それが家鋪隆仁という人の魅力なのでしょうか。
いずれ、気持ちが落ち着いたら、百田さんの本で、
それを知ることとしましょう。

彼がやしきたかじんとして死にたいと言い出した時、
奥様は彼に「みんなの やしきたかじん」ではなく、
「目の前の家鋪隆仁」であることを望まれました。
本当は気が細かくて、恥ずかしがり屋で
お節介なぐらい世話好きで、
彼がその言動のような強い人でないことは、
私に限らず、気付いていた人も多いと思うんですが、
それでも、彼は自身が築き上げてきた
「やしきたかじん」であろうとしてきたんですね。
彼女と一緒の時には家鋪隆仁であり続けたそうなんですが、
それでも、仕事関係の方が見舞いに訪れたりしますと、
やはり、やしきたかじんの顔になっていたそうです。

彼女は家鋪隆仁として、
最期を看取られたように思います。
それが嬉しかったですし、
私なんかが言うことではないと思いますが、
ファンとして感謝したいです。

それにしても、彼がいなくなってから、
ずっと彼女は彼が遺した言葉、メモにより、
彼の遺志を実現させようとしているんですね。
今回の百田さんの本にしてもメモに

僕の本を出すなら百田に助けてもらう

とあったからで、百田さんはたかじんさんの番組に
時々出てはおられましたが、
多くはたかじんさんが療養に専念されてからのこと。
面識がほとんどない中で、
闘病中、たかじんさんが「海賊と呼ばれた男」をお読みになり、
それを絶賛され、自分の事を書いてもらうなら、
と百田さんのお名前を遺されたのでしょう。
だから、奥様は百田さんとお会いになりました。
ご自身の「大阪恋物語」をコブクロに、
というのもそうですね。
「大阪恋物語」を歌ってもらうならコブクロに、
その言葉をコブクロへと伝えた訳です。



大阪市への寄付もその一つでしょうか。
これらは私たちに聞こえてきているだけのものなので、
きっと他にも彼の遺志を実現されようとしているのでしょう。

「たかじん胸いっぱい」 数々の逸話 -遥洋子さんが話して下さったいくつかの『真実』-
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11748148294.html

この時の遥洋子さんへの気遣いもそうなんですよね。
あいつは友達もいてへん。だから…

洋子だけには、一人で、家で、ニュースで、
俺の死を伝えるな。
洋子だけには家に呼んで、
他のメディアから聞かせるな


と、言い遺し、奥様はそれを実行されました。

NOマネーのほうで、こんな話もありました。
これだけ献身的に尽くして、ひたすら看病の毎日で、
しんどい思いして、たかじんさんのほうはそれでいいにしても、
奥様の方は割に合わんのじゃないか、と。
百田さんは口が滑り、彼女に「なんと可哀想な人生」と言ってしまったそうです。
しかし、奥様からはこんな言葉が返ってきたとのこと。

32年の人生の中で、この2年間が一番幸せなんです

イタリアでの生活の投げ捨てて、
狭心症を患っても、左耳が聞こえなくなっても、
それを言わせたやしきたかじんさん、家鋪隆仁さん、
それを言い切る家鋪さくらさんが素晴らしい、
あらためてそう思いました。

そういえば、

たかじんさんと奥様のさくらちゃんの愛を描いた小説『殉愛』が発表されて本当に嬉しい。たかじんさんをあれだけ献身的に支えた彼女が週刊誌に酷い仕打ちを受けたときは、怒りで全身の血が沸騰した。あの時、無言で耐えた彼女の気持ちが報われるといいな。皆が読んで真実を知ってくれたらいいな。

NOマネーの眞鍋かをりさんのTweetでこのようなものがありました。
「さくらちゃん」なんですね。
番組でも奥様との親交が伺える発言もあり、
また、八代英輝さんもお会いになられているんですね。
奥様からのお手紙からは、彼が何かしらのアドバイスをしたことが伺え、
おそらく、デマを流されたことについての法律家としての意見なのでしょう。
八代さんはたかじんさんが2度目の闘病に入られてからですので、
直接、たかじんさんとのご縁は薄いと思うんですが、
それでも、こういう関係を築かれていることを嬉しく思います。
そして、さくらさんの今後の人生が幸せなものになることを願います。








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