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天皇陛下、震災一年追悼式典にご意欲。現代医療に欠かせない概念QOLとは?

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天皇陛下が受けられた心臓冠動脈バイパス手術が無事成功しました。
19日朝には水を少し飲まれ、昼には食事をされたとか。

心臓の血管の手術であるのに、
現代医療の技術の進歩に驚かされます。
そして、それを可能とする手技にも驚かされました。

従来であるなら、人工心肺を用いて、
一度心臓を止めて、心臓の手術に当たった事だろうと思います。
それが優れた手段であるのは間違いないにしても、
脳障害や臓器不全などとの関連が指摘されていて、
また患者にとっては体への負担が大きいのが難点でした。

それが今や、心臓を止めず、
拍動したままの手術を行えるようになっています。
国内の単独冠動脈バイパス術で見ますと、6割がこの方式だとか。


陛下はご公務に意欲を示され、
特に震災から1年の追悼式典には
並々ならぬ意気込みを語られているそうです。

手術前、医師団が繰り返した言葉がありました。それが

QOL

でした。

quality of life

の略です。
「生活の質」「生きる質」などと訳されます。



医療におけるQOLの話です。

医療技術の進歩で、寿命は延びましたが、
生きていさえすればそれでいいのかという問題が出てきました。
人間には生き甲斐なども必要です。
精神的な豊かさも考える必要があるでしょう。




今回の手術について医師団は陛下の

生活の質を上げ、活動していただくためのもの

と説明しています。
既に陛下は「書物はいつから読めますか」とお尋ねになっているそうです。
これもQOLを考えた術式の成果で、
そしてもしも、追悼式典にご出席への意欲を示されているならば、
それは

生き甲斐

であろうかと思います。
陛下のご心中を忖度するのは失礼ではありますが、
順調な予後をすごされればと願わずにはいられません。


ねてしてタペ


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