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ビーバップ!ハイヒール「あなたを狙う!騙しの手口」 その2 ~振り込め詐欺 新しい手口~

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先週の「たかじんのそこまで言って委員会」で、
三宅久之さんが息子さんの実名を名乗る電話が
かかってきたという話をされていました。
三宅先生は相手に

それじゃあ、あんたの妻の名前を言ってみろ

と質問したところ、この機転で被害はなかったそうです。

こういう電話が典型的なオレオレ詐欺で、
この手口は5~6年前に流行した物です。
こんな古い手にはひっかからない、
振り込め詐欺なんて自分は大丈夫だとお思いでしょうか?

振り込め詐欺の被害額です。

2010年 82億円
2011年 127億円


増加しています。
被害者がいなくなるどころか、
被害額は増しているというのが現実です。



その奥さんが台所で片付け仕事をしていると、
ダイニングの側の電話が鳴りました。

伊集院さんのお宅でしょうか?
実はそちらのご次男、
大学病院に勤務されている健太郎さんの件でお電話致しました。


彼女にはたしかに健太郎という次男がいて、
大学病院に勤めていました。

わたくし、弁護士の松本と申します。

弁護士? 健太郎に何かが?
話を聞けば、彼が病院で医療ミスを犯し、
小学生の女の子の患者が意識不明の重体となってしまったというのです。

驚くお母さん。
すると電話の向こうから遠い声が聞こえてきました。

誰だ! 幸子にこんなひどいことをした医者は!

怒鳴り声です。
そして、

お父さん、落ち着いて下さい!

今度は弁護士の声です。

警察、呼べえ!!

明らかに怒鳴り声は大きくなっていました。

なだめることが出来たのか、
弁護士は再びお母さんに話し始めました。

お母様、これは完全な医療ミスです。
このことが外へ漏れる前に、とりあえず患者の家族への見舞金と
口止め料を用意して頂けませんか?


息子の名前、勤め先、その他、全ての個人情報は
本当のものでした。
お母さんは息子を助けるために、
お金を振り込んでしまいました。


もちろん、詐欺です。



遡る事数週間前、
詐欺師Aは、ある男から一つの封筒を受け取ります。
その中身は多数の人の名前、住所、電話番号などが並んでいるリストでした。
Aが会っていたのは通称

名簿屋

と呼ばれる個人情報をまとめて売りさばく業者です。
この名簿を手に入れたAは、
喫茶店で待ち合わせた別の男に名簿を手渡しました。
この男は

調べ屋

と呼ばれ、証券会社や飲食店、アンケート調査員を装い、
電話をかけまくって家族構成や年収、不動産までを調査する業者です。
その彼が作成するのが

カモリスト

名簿の中からカモになりそうな人物を抜き出し、
各種情報を付けて、一件あたり数万円でAに買い取らせます。
このカモリストの中からAはターゲットを絞ることとなります。

しかし、まだ電話はかけません。
次にAは

電話営業!
日給 18,000円!
大学生/フリーター歓迎!


などという怪しげな求人広告を街中に貼り出しました。

この広告を見てやってきたのが大学生とフリーターの2名。
彼らがAから説明を受けたのは

ちょっとした電話をしてもらうアルバイトだから

というものでした。
しかし、彼らは自分たちが

電話屋

にされていることにはまだ気づいていません。
彼らがAに連れられて向かったのは
とあるウイークリーマンション。
足の付きにくさからこのような場所が犯行に使われることが多いようです。

部屋に入ってもまだ電話はかけません。
アルバイト2人に向かって言います。

早速リハーサルやろうか

バイトたちはなんだかよくわからない仕事ながら、
ギャラが魅力のこの仕事、
怪しいとは勘付きつつも、途中で帰ろうとはしません。

Aは二人にシナリオを見せ、配役を決め、
シナリオどおりに入念な稽古を付けます。
タイミング、口調、声の大きさなどなど、
間違ってもらっては困るからです。

アルバイトたちが演技をこなせるようになったと見たところで、
本番が始まります。
アルバイトの一人が電話で…

伊集院さんのお宅でしょうか?
実はそちらのご次男、
大学病院に勤務されている健太郎さんの件でお電話致しました。




母親を上手く騙すことに成功したAは、ATMへと向かいました。
しかし、彼が現金を引き出す訳ではありません。

まずはあそこのATMでおろして来てくれる?

カードを差し出したAにそう頼まれたのは

出し子

この最も危険な役割を担う事となるのは、
今日明日の日銭に困っているようなフリーターが多いようです。

ATMから戻って来た彼は現金の入った封筒を手にしています。
それをAに渡し、Aはその中から何枚かの1万円札を出し子に支払いました。
通常、出し子への報酬は振り込まれた額の5%程度が相場だとか。

出し子と別れたA。
ここで終わりかと思えば、まだ続きがありました。

Aがやってきたのは高級マンション。
その一室に入りAは

キング! 今回もバッチリだったぜ!

部屋の中にいた男、彼こそがこの詐欺を計画し、
行動資金を用立てていたキングです。

このキングは、元々裕福で資産家の息子などが多いとされ、
遊び感覚でやっていることも。


現在の振り込め詐欺の電話は劇団スタイルであり、
他の作業も全て分業化、
そして黒幕の存在…

荒唐無稽に見えるような話ですが、
調べてみますと確かに「キング」が検挙されています。

2008年、振り込め詐欺を繰り返していた
詐欺グループの首謀者として通称「キング」が逮捕されています。
ただ、このキングの上にも誰かいるような話も…



番組からは以上ですが、
最近の報道では

受け子

という言葉を見聞きするようになりました。
ここのところ、ATMなどでは振込詐欺対策に力が入れられていて、
なかなか詐欺師の思うようにいかないことが増えたらしく、
今は振込ではなく、お金を受け取りに行くことも多いそうです。
その受け取り役が受け子で、
何年か前の事件では、警察官が「示談金」とやらを預かりに現れた
なんてこともあったようです。
もちろん、偽警官ですが、被害者の前に
顔を晒しても構わないという根性が怖いです。

ゆめゆめ、騙されないことへの過剰な自信だけは持たないようにしましょう。



ねてしてタペ



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