先々月ぐらいだったかの新聞の広告に、
安倍総理は大阪都構想に反対です!
というようなものがあり、驚かされました。
たしか、総理は大阪都構想に対して一定の評価をしていたはずです。
昨日も街で新聞広告同様の総理顔写真入りのポスターを見ました。
安倍総理、総裁はこの問題について、
賛否を明確にしておらず、
それは、維新の勢力を改憲のための公明党の代わりにという
目論見もあって、「反対」と言ってしまうと、
維新を味方に出来ないという事情があります。
ただ、大阪府、大阪市の自民党は大阪都構想に反対で、
大阪自民としては安倍総裁の「反対」のメッセージが欲しい、
しかし、それを出す訳にはいかないので、
中央は広告を作るところまでは了承したということなのでしょうか?
統一地方選前に谷垣幹事長も、
具体的にどうするかについては地域で決めていただく
と語っていて、ついでに言えば、
大阪府や大阪市の将来は大阪市民が最終判断してもらう
とは、公明党井上幹事長、
われわれは地域主権を掲げている。法律に基づき、大阪府や市民の判断を仰ぎたい
は、民主党の枝野幸男幹事長、
都構想は大阪市の解体構想で市民の暮らしが破壊されるので反対だ
と、共産党の山下書記局長は明確に反対しています。
各政党の中央はこんな感じで、
共産党を除けば、その地域の人たちに任せると言いながら、
実際にはこの問題に積極的に関わることについて、
及び腰なのかなと思います。
大阪の各政党の意見を見ていて、
とにかく、情けないのが自民党ですね。
説得力がない。
いつもしたり顔で喋っている議員、柳本顕幹事長ですね。
市議連の中で、"彼"がディベーションに長けていると考えているなら、
それは大きな間違いです。
柳本氏は「特別区になれば住民サービスは下がる」と言いながら、
橋下氏に「どの住民サービスが下がるのか?」と質問されたら、
「それは言えません」と返すような人です。
この住民投票が公示されて、こんな感じで
いくつかのテレビ番組で各党出席で討論会のようなものがありましたが、
たしか、このあいだまで
大阪都にしなくても、二重行政は解消できる
と言っていたはずなのに、
二重行政はありません
と言っていて、これにも驚かされました。
「あるのかないのかどっちなんだ?」
府議連のほうのこのどこかの詐欺サイトのような構成のサイトを見てみても
自民党 大阪府連 | 本気で考えよう!大阪の将来 大阪都構想の不都合な真実
http://www.osaka-jimin.jp/not-osakato/
大阪都にしなくても、二重行政は解消できる
ということみたいですし。
二重行政の問題とは別に、
大阪市民の方々が問題視してきたのが大阪市の放漫財政です。
天保山から遊覧船が出ていて、
その遊覧船からも見える建物なんですが、
これ、ごみ処理施設なんですね。
ごみ処理施設は絶対に必要なものなので、
その存在自体は問題ではないんですが、
なぜ、このデザインなのか、です。
オーストリアのデザイナーに支払われたデザイン料は
2千万円だと聞いていましたが、
今、調べてみますと、6千万円という記述もありますね。
その支出に何の意味があるんだと。
これで何かの経済効果が生まれる訳でもなく、
ただ、意味のわからない出来損ないのラブホテルのような建物が出来ただけ。
オーストリア人デザイナーに大金が支払われただけ。
それを認めてきたのが、当時の大阪市議会なんです。
大阪市のこの種の意味のわからない建物、
あるいは建築後、大阪市の財政を圧迫する建物を多数建ててきました。
それらに比べれば、6千万円なんて少額です。
そういったことを認めてきたのが、当時の大阪市議会。
それについて、当時の市議会議員、
議席を持っていた政党は責任を取りません。
自民・柳本幹事長には、それぞれの出費と現在に至るまでの経過について、
説明責任があります。
「あの時はバブルだったからどこの自治体でもやっていた。
これからそういうことは起こらない」とそう言いました。
彼は維新の「新制度になっても現在の住民サービスは守られる」
という約束を批判しましたが、
同じことですよね。自民などが同じ過ちを犯さないという約束と、
住民サービスは下げないという維新の約束、
どちらもその根拠はないか、あっても曖昧です。
この箱物について、当時から今まで胸を張ることが出来るのは、
共産党ぐらい。彼らはこの種のものの建設は反対だったでしょうから。
しかし、箱物全てを否定する訳にはいかないでしょう。
それで経済が動き、住民の所得が増えるなら、
それはそれで意味があるものであるはずです。
ただし、大阪市は日本国とは違い、
通貨発行権を持っていませんので、
政府とは別の基準を持つべきですが。
以上が私の大阪都構想関連の感情で、
しかし、私が住むこの地域は大阪都の外側にあたります。
それでも、大阪府にとっては
府政始まって以来の決定になり得るわけですから、
自分なりの意見を持たなくてはならないと考えています。
これまで、私は「諸手を挙げてではないが賛成」としてきました。
17日、大阪市民が自らの意志を表明し、
投票する日がやってきます。
その投票には感情は排除されなければなりません。
橋下市長が好きだとか嫌いだとかそんなことは関係ありません。
大阪市のみならず、大阪全体、
日本全体にも大きな影響を与える投票となるでしょう。
私も、感情論を排除し、自分が大阪市民なら、
どちらに投票するだろうかと考えなくてはなりません。
そうして考えた結果、私の大阪都構想に対する私の意見は
反対
です。
転向した理由などについては明日にでも。
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大阪市の将来を決める「大阪都構想」住民投票 -私の感情論-
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