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なぜ、野鳥の雛を拾ってはいけないのか?

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大阪都構想についてお書きしているうちに失念していましたが、
先週土曜日に子スズメ騒動の時に
「野鳥は保護すべきではない」とお書きしたことで、
質問を受けていましたので、そんな話をお書きします。

実は難しい問題なんだと思います。
個人的にも思うところはありますし、
あの日の行動が正しかったのかどうか確信はありません。
ただ、日本野鳥の会はこのようなメッセージを出しています。

ヒナをひろわないで!

雛が巣立ち近くなると、自力で飛ぼうとし始めます。
いきなり飛べるわけではないんですね。
すると、巣から落ちてしまうことがあるんです。
その雛を私たち人間が発見することになるんですが、
問題はこの雛をどうすべきかですね。
多くの場合、落下した雛は声で親鳥に居場所を知らせます。
その声に反応して、親鳥がやって来て、
世話するうちに、雛も飛べるようになるかもしれないということなんですね。
逆に人間が"保護"してしまうことで、
雛が親鳥の世話を受ける機会を失わせることになってしまい、
また、野鳥を育てることの困難さから、
その雛が育つ可能性を奪うことにもなるということですね。
もしも、親鳥がやって来るのに適さない路上などの場合、
カラスなどに捕食されることを避けたい場合は、
草むらなどに運んで、人間は離れるべきだと、
日本野鳥の会はアナウンスしています。

ヒナをみつけた
http://www.birdfan.net/about/faq/find_hina.html

野鳥の子そだて応援キャンペーン
http://www.wbsj.org/activity/spread-and-education/hina-can/




柳生博日本野鳥の会会長による絵本の朗読です。
日本野鳥の会による啓発活動ですね。



こういった「静かに見守る」という姿勢もありますが、
個人的な考えでは、人間が怪我させた場合、
放置することで生命や身体に影響が出ることが予測される場合、
その個体や種の生息環境の悪化に人間の責任がある場合以外は、
野鳥は保護されるべきではないのかもしれないとも思います。
傷ついた野鳥がいたとしても、それを捕食している種もあり、
そういった捕食者の通常の生命活動の妨げとなる人間による"保護"は
自然界のあるべき姿ではないとも思うんです。
"保護しよう"と考えるのは、
感情による判断が多分に含まれているのでしょうけれど、
このあたりは各個人、考え方は様々でしょうね。
カラスに食べられては…、と心配しつつも、
それが自然の法則だからと考えるのも正しいと思いますし、
カラスが増えたのは人間の責任なので、
と考えるのも間違いではないとも思います。


ヒナとの関わり方がわかるハンドブック
http://www.wbsj.org/fukyu/hirowanaide/handbook.pdf (PDF)
https://play.google.com/store/books/details/%E3%83%92%E3%83%8A%E3%81%A8%E3%81%AE%E9%96%A2%E3%82%8F%E3%82%8A%E6%96%B9%E3%81%8C%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF?id=DMhfAwAAQBAJ&hl (Android端末 Google Play Books)



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