27日、黒岩祐治神奈川県知事が
箱根町大涌谷周辺での火山活動の報道などについて、
現在使用されている「箱根山」ではなく、
「大涌谷周辺」と表記して欲しいと協力を呼び掛けました。
神奈川県や箱根町などが恐れているのは、
この大涌谷での火山活動が「箱根山」「箱根」全体が危険なのではないか、
そう思われてしまうことですね。
たかじんさんならきっと言及されていたであろう 普賢岳噴火と大涌谷 ~風評被害~
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-12024427606.html
ここでお書きしていることと同じです。
今回の黒岩知事の要請に対し、
中には「これまで"箱根山"のブランドで商売しておきながら」
という声も聞こえてきます。
実際、どう呼ぶべきかの考え方はいろいろあるとは思うものの、
知事として、無用な客離れを避けるための努力を行うのは当然です。
こういう「虫がよすぎる」というような考え方をする人は
自分がこの問題に対して無関係であるという意識から生まれるのでしょう。
しかし、実際はこの火山活動も日本国民全てに関わっていることなのです。
この大涌谷の火山活動については海外メディアも取り上げています。
ここしばらく、日本は外向きに様々なアピールをしてきていますが、
それでも、諸外国には日本の場所もわからない、
小さな島国だということは知っている、
といった程度の人のほうが多いと思います。
日本国内では外国人が日本の長所を讃えるテレビ番組が増えていますが、
現実にはよく知らない、よく思っていないという人も多いのです。
私の知り合いの中国出身の方が日本に来られる時に、
知人から言われたそうです。
あなた、泳げないのに日本になんか行って大丈夫?
もう十年以上前のことでしょうけれど、
島国日本にこの程度の認識しかない人も珍しくないでしょう。
そういう人たちが、このニュースに触れた時、
日本で火山が噴火したらしい。日本は危険なんだ
そう考える人が出て来るでしょう。
今、口之永良部島新岳が噴火したことで、
そう考える人は増えたのではないでしょうか。
ここ数年、海外からの旅行者が増えている日本、
経済的には、彼ら来訪者が落とす外貨を手放すわけにはいかないでしょう。
これは日本全体の経済にも関わることなんです。
つまり、この種の情報の取り扱いを誤ることは、
日本の全国民の生活に悪影響を及ぼすということです。
福島第一原発の件では、
日本国内における意図的な詐言と"放射脳"の影響もあって
風評被害が未だに解消されていません。
今でも、日本の農産物が謂れなき差別を受けているんです。
日本政府は国を挙げて、日本の地図を示して、
火山活動で危険なのは
ごく限られた地域に過ぎないことをアピールしてもらいたいです。
それと、口之永良部島新岳の噴火では、
防災意識の高さから、人命に被害が出るようなことはありませんでしたが、
様々な災害に対して、国は防災、減災対策を本格的に行って欲しいものです。
全国で大地震や火山噴火、水害などの天災は起きるのですから。
(もちろん、被災者支援、復興にももっと予算を)
それが日本経済に大きな好影響を与えることでしょう。
予算がない
とか、
国の借金が
などと世界一の対外純資産国、
政府としても世界2位の外貨準備高ですので、
そんな嘘は通りません。
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「箱根山」ではなく「大涌谷周辺」に。黒岩知事が呼び掛け -全ての日本国民に関わる問題-
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