先週の番組から。
一つの事柄で、も医学の中でも観点が違うと
別の理由、結論になって面白いです。
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-12034578544.html
こちらからの続きです。
次のコーナーはこの曲から始まりました。
私の名前は堀門未知子
ホルモンをこよなく愛する一匹狼のドクター
最近の人たちはホルモンのことを全然わかってなくて
ホント嫌んなっちゃう
偉そうにですって？ 当然よ
ホルモンコントロールは
私、失敗しないので
未知子が川辺を歩いていると、
男女がジョギングしていました。
特に女性のほうは辛そうです。
やがて立ち止まってしまう女性。
もうイヤー…。疲れた…
と音を上げる女性に対し、
彼自身も疲れているものの、
痩せるためにはしょうがないよ…
わかってはいるものの、それでも辛いジョギング。
そうだけどさぁ…。イヤだなぁ…
と、男性に促されつつ、ジョギングを再開しました。
と再び走ろうとしますが…
それを見ていた未知子。
バカね。そんなことしてたら
ホルモン的には逆に…
太っちゃうのに
長時間嫌々運動をしていると、
コルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが分泌されます。
このコルチゾールには本来つかないはずの筋肉の中に
脂肪を溜め込む作用があります。
ストレスを感じながらの運動では、
霜降り肉のような筋肉になってしまうかもしれません。
ホルモンからの観点では、
嫌々するぐらいならしないほうがマシの運動、
するなら楽しくしなければならないということになります。
病院の更衣室。ナース2人が勤務終わりのようです。
今日もまた一食も食べられなかった
忙しすぎてそう嘆く同僚に
そのわりに…、あなた最近太ってきてない？
食べていないのに、しかも寝不足。
痩せこそすれ、なぜ太るのでしょうか？
通りすがりの未知子が呟きます。
バカね。そんなのホルモン的には太って当然じゃない
ソマトトロピンと呼ばれる成長ホルモンは、
子供が体を大きくするために欠かせないホルモン。
しかし、成人にとっても大切なホルモンです。
「寝る子は育つ」という言葉があるように、
このホルモンが多く分泌されるのは睡眠時。
睡眠時は飲食が出来ないのでエネルギー不足になり、
ソマトトロピンは体内の糖や中性脂肪をエネルギー源にしていきます。
寝不足ではソマトトロピンの分泌量が減るため、
太りやすくなるということになります。
ホルモンの観点から見れば、
少しの昼寝でもソマトトロピンの量を増やせるため、
痩せるためには効果があるということになります。
街を歩く未知子。
長袖長ズボン、日傘にサングラスと、
万全すぎるほどの紫外線対策の男女の前を通り過ぎました。
太陽の光なんて1ミリも浴びたくないわ
未知子を見ると、
男も紫外線対策する時代に無防備だな～
将来、シミだらけ決定！ 皮膚癌になるかもしれないし
振り返って未知子は呟きます。
バカね。
そんなことしてたらホルモン的には逆に…
癌になっちゃうのかもしれないのに
太陽を浴びない生活を送っていると、
ビタミンDが不足します。
ビタミンとは人体で合成できない微量栄養素のことで、
ホルモン人体内で合成ができる物質、
分類の仕方次第でビタミンDはビタミンでもあり、
ホルモンでもあるという物質で、
骨の成長を促す作用があります。
ビタミンDは体内では作れませんが、
体表面の皮膚が日光を浴びることで生成、
ネコなどもその体毛を舐めることでビタミンDを摂取しています。
ビタミンDの作用には他に、
体内でウイルスや菌などの異物と戦う作用もあり、
日照時間の少ない地域では
大腸癌や乳癌の発症率が高くなるという報告もあります。
日本人はどうかといえば、
その半数はビタミンD不足だとされています。
現状のように、紫外線を過度に恐れていると、
皮膚癌になる可能性よりも、
大腸癌などになる可能性が高いといえるでしょう。
極度に大量の紫外線を浴びるのは危険です。
しかし、最低週2回、5～30分程度の日光浴は必要であるようです。
深夜に帰宅した未知子。
妹の真知子が食事をしています。
それを咎める未知子に、
妹は仕事が忙しくて食べられなかったと抗弁します。
就寝のため布団に入って灯りを消した真知子、
しかし、布団でバリバリスナック菓子を食べ、
スマートフォンで何やら見ています。
ちょっと！ あんたまだ食べてんの？
半身を起こして真知子が首をかしげます。
どういうわけだか全然お腹いっぱいにならなくて…
私たちの食欲は主に2つのホルモンによって制御されています。
レプチンは満腹ホルモンともいわれ、
脳に既に満腹状態であることを伝えるため、
食欲を抑制する作用があり、
グレリンは空腹状態を脳に伝える空腹ホルモン。
睡眠時は食事が出来ないため、
食事をしていなくてもレプチンが分泌されますが、
夜遅い食事でこのシステムが混乱、
レプチンが分泌されず、脳は空腹状態と認識、
食欲は満たされず、食べ続けてしまうことに。
それから夜遅くまで携帯いじってるのも
ホルモン的にはアウトよ！
未知子は忠告します。
PCやスマートフォンなどから放出されるいわゆるブルーライトは
メラトニンを強力に抑制するとされています。
メラトニンは深い眠りのために必要なホルモン。
周囲が暗くなると分泌されるメラトニンは
目から光が入ってくることで分泌が抑制され、
内臓機能も低下、いわゆる光メタボになる可能性も。
また、メラトニン分泌量が少ないと、
発癌率が上がるという指摘もあるようです。
もう1回、続きます。たぶん。
