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強行採決? これが民主主義。だからこそ、まともな野党が必要なんです

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12日「そこまで言って委員会NP」でのこと。
パネリストのケビン・メア元米国務省日本部長がこのような質問をしました。

民主主義の日本で、なぜ通常の採決を強行採決と言うのですか?

これに反論できる人がいるでしょうか?
国民の代表者たる各議員は公正な選挙で、
国政を付託される形で国会や各委員会に出席しています。
採決において、可決か否決かはその数によって決定されます。
今回の特別委員会における安保法制の採決で、
この理窟から外れたものがあったでしょうか?

これが民主主義なんです。
どんな法案でも予算でも、
数が揃えば可決してしまうんです。
だからこそ、議論の出来るまともな野党が必要なんです。

今回の安保法制の中で、野党第一党である民主党は何をしていたか?
与党案に「反対」であることはわかりました。
それで、どうするのか?
まず明確にしないといけなかったのは、
現状で、安全保障に問題はないと考えているのかどうかです。
与党は現在の世界情勢に合っていないという問題から、
その整備を行おうという立場でした。
民主はどうだったでしょうか?
よくわかりませんよね。
現在の安全保障に問題がないというのであれば、
そこを主張していけばよいはずなのに、
「違憲」「違憲」「違憲」と
「巻き込まれる」「巻き込まれる」「巻き込まれる」
さらには「徴兵制」「徴兵制」「徴兵制」などという、
現在の軍事を知らないのか、
知らないフリをしているのかは知りませんが、
馬鹿な主張を始める始末。
そんなことしか言えないような議員を質問に立たせている時点で、
この党の先行きが見えてしまいます。
そして、現在の安全保障に問題があるという認識なら、
その対案を出してくるのは当然です。

そして今日、特別委員会は酷いものでした。
議長席に集合し、大声で捲し立て、
その他大勢はテレビカメラに向かって、
ビラを拡げている馬鹿どもばかり。
だいたい、議題に関係のないものを持ち込むことは禁止されているのでは?
それに、委員会のメンバーでない者がほとんどでしょう。
挙げ句は「賛成の方ご起立をお願いします」の議長の声に対して、
民主党各議員も立っていた訳ですから、
彼らも賛成していることになるのでは?
時々カメラ目線になりながら、
安保法制とは無関係のビラを掲げる。
実に醜い。
こんな醜態、子供たちに見せてよいものでしょうか?

現在の日本の政界で、何が一番の不幸かといえば、
野党第一党の民主党がこんなザマを見せ続けていることですね。
よくもこんな連中に年間何千万円もコストをかけているものです。
よく民主主義における多数決では、
少数派の意見も聞きましょうなどと言われます。
ないではありませんか。
民主党に意見なんて。
彼らがこの国の安全保障をどう考えているのかさえわからない。
そりゃあ、そうですよね。
党内には独自の改革案を持つ議員もいれば、
あらゆる軍事力を否定する議員までいるんですから。

繰り返しますが、民主主義ではどんな劣悪で
国民にとって不利益になる法案や予算でも、
数さえ揃えば可決されてしまいます。
だからこそ、対案を出せる与党が必要なんです。
優れた対案を用意できるなら、
たとえ、与党が数の力で可決しようとしても、
その対案を国民にアピールすることで、
与党の支持率を低下させることができます。
自党の支持率を上げることが出来ます。
次の選挙で勝てるようになります。
なぜ、そうしないのか?
国民に訴えかけるだけの対案がないからでしょう?

日本の野党にはロクな党がありません。
対案を出してきたのは維新ぐらい。
これはいわゆる左翼についても同じです。
左派、左翼という言葉は本来、
ネガティブな意味はなかったと思います。
世界各国に左派政党はありますし。
ただ、日本の左派と日本のそれと大きく違うのが、
自国のための政策を掲げているという点です。
軍事においては、日本の場合、
ほぼ全ての左派が軍事力を否定していますが、
諸外国のそれは、たいてい
自国の安全保障のための軍事力配備には積極的なんです。
正しいか正しくないかは別にして、
国家、国民、国土を守るための愛国心を持っているのも、
世界の左派であろうかと思います。

今回の安保法制では、
違憲だ、ご都合主義の憲法解釈変更だと言いますけれど、
日本共産党だって、ご都合主義の憲法解釈の変更の連続です。
共産党は元々日本国憲法について反対の立場だったはず。
あの9条がある限り、自衛権が認められないという理由で。
国家として自衛権は欠かせないという理由で
彼らは9条には反対だったんです。
自衛のための軍事力を必要だと考えていたんです。
それが気がつけば、9条至上主義、
自衛隊の存在を攻撃し始め、
最近、自衛隊の存在を認めるとか言い出しました。
ずいぶんなご都合主義です。
世界情勢の変化に合わせたというのであれば、
党員と支持者、国民に堂々と、そう主張すればよろしい。
そして、今回の安保法制について、
対案を提出するべきだったはずです。

そういえば、宮崎駿氏が一昨日の外国特派員協会の記者会見で

軍事力で中国の膨張を止めることは不可能で、もっと別の方法を考えるために、日本は平和憲法を持ったのだと思う

このように述べました。
まず「軍事力で中国の膨張を止めるられない」と判断した理由が不明です。
次に、どのようにして彼の国の軍事的膨張から日本を守るのか、
"別の方法を"と言っているクセに、彼はそこを述べません。
結局、

誰かが考えるだろう

実行力は彼自身にはなくても、
考えることぐらいは出来るでしょう。
その程度薄っぺらい言葉に過ぎません。
彼の作品である「風の谷のナウシカ」の世界では、
軍事大国"トルメキア帝国"に諸国が次々と飲み込まれました。
"風の谷"や"ペジテ"が軍事力に屈したのは、
我が国の憲法9条に相当する条文がなかったからでしょうか?
そんなものがなくても、
"風の谷"にはガンシップ1機ぐらいしか戦力はありませんでしたけれど。
現実の世界で、現在のチベット自治区などが中国に侵略されたのは、
憲法9条がなかったからでしょうか?
憲法9条があれば、彼らは侵略されなかったのでしょうか?
ベトナム、フィリピン、マレーシア、ブルネイなどに憲法9条があれば、
南沙にあの軍事基地は作られなかったのでしょうか?
違うでしょう?
理想や理念はそれでいいとして、
内閣や国会、各議員には、国家、国民、国土を守る義務があるのです。




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