鞘師里保さん モーニング娘。'15卒業を発表 ～繰り返されるマネジメントの失敗～

一昨日、モーニング娘。'15の鞘師里保さんが
今年いっぱいでの卒業を発表されました。
彼女やモーニングのファンのみならず、
私も衝撃を受けた出来事となりました。
そして、また4年前のことを思い出しました。

2011年、スマイレージは小川紗季さん、前田憂佳さんが
立て続けに"卒業"していきました。
彼女たちの最後のステージはコンサートの舞台ではなく、
CD購入者限定イベントやファンクラブイベントという、
凡そ「卒業コンサート」とはいえない卒業となりました。
それは、おそらく、そのタイミングの調整など、
事務所のマネジメントのミスなのでしょう。
それまで、約3年間頑張ってきた2人の卒業には、
それに相応しい舞台を用意すべきであり、
それは、彼女たちのためということだけではなく、
ずっと応援し続けてきたファンのため、
ひいては、事務所のためでもあります。
ファンに区切りが付けられなかったことも、
スマイレージの残されたメンバーのその後の苦労も、
この卒業と無関係ではないでしょうし。

それと、発表から卒業までの期間。
これも半年ぐらいは必要でしょう。
今回の鞘師さんの発表は、
今夜が地元広島でのコンサートで、
このいわゆる"凱旋"では
卒業が決まっていることを
伏せたままにはしておけないという思いがあったのでしょう。
彼女のモーニング娘。としての活動は、
大晦日のカウントダウンライブが最後になります。
しかし、彼女は17歳。
年越しの瞬間、舞台上に彼女の姿はないはずです。



ちゃんと見送らなければならないのです。
ファンとはそういうものです。
こんな中途半端な舞台ではなく、
彼女の場合、来年春のツアーや、
新春のハロー！プロジェクトライブを最後にすべきでした。
アイドルに限らず、アップフロントは
辞める、休むについては異常に割り切りがいい事務所です。
それは長所でもありますが、
この種のマネジメントは得意ではないのでしょう。

2011年、ハロー！プロジェクト総登場の「ブスにならない哲学」では、
当時のハロー5組のメンバー、
総勢29人の中で、最も重要な役割、
いわばセンターを務めたのが鞘師さんでした。



この頃はモーニングに9期が、
スマイレージに2期(サブメンバー)が加入した時期で、
鞘師さんの場合、加入から半年余り、
13歳でこの役割を担うこととなりました。
この時、彼女をハロー！プロジェクトの看板にするという
事務所の意向が示されたことになります。
以後、彼女はモーニングのセンターとして、
ハローの主力として頑張ってこられました。
生真面目なのか彼女の長所です。
自分が求められているもの、
自分に何が足りないもの、
自分のために、モーニングのために、
ハローのために何をすればいいのかを考え、
そのための努力をしてきたのが彼女でした。
エースの赤であり続けました。
ファンも多数、先日も松岡茉優さんが「踊る！さんま御殿！！」で
彼女の良さを熱弁しておられました。
モーニングのパフォーマンスの芯となっていたのが彼女だったんです。








彼女を見ていたファンはずっと心配していたのではないでしょうか。
思えば、1年ぐらい前に彼女のラジオ番組が終わったあたりから。
ご自身と周囲に起きた出来事を、
持ち前の生真面目さで必要以上に重く受け止めてしまわれたのでしょうか。

卒業後は英語やダンスを学ぶために留学されるとのこと。
スキル向上にストイックな彼女らしい未来です。
そう言われてしまうと、
応援するのが真のファンというもので、
まだ、受け止め切れていない人も多いとは思いますが、
最終的には、そのようになろうかと思います。
もやもやしていようがなんだろうが、
ファンは何よりも彼女の言葉を重く受け止めるでしょう。
そんなファンのためにも、
彼女がモーニング娘。を去るにふさわしいステージを用意すべきでした。
一応、大きなステージですから、
スマイレージの小川さんや前田さんほどではないにせよ、
卒業後のモーニング娘。のメンバーのためにも、
しっかりとした卒業の舞台、
単独での卒業コンサートを用意するべきでした。
ツアーじゃなくてもいいと思います。
1本だけのステージがあってもいいはずです。

4年間モーニング娘。を支えた功労者なんですから。



モーニング娘。卒業後も、
ハロー！プロジェクトのメンバーとしては継続されるそうです。
いずれまた、何かしらの形で戻ってこられる時をお待ちしたいと思います。