明石家さんまさんから卒業の鞘師里保さんへ 「俺は大正解と思ってる」

一昨年の「さんまのまんま」に吉田豪さんがご出演された時、
「MBSヤングタウン土曜日」のさんまさんについて、
「丸くなった」を繰り返しておられました。
ヤン土にアップフロントの女性タレントが来られるようになってから
ずいぶん経ちますけれど、
昔のさんまさんは相当酷いことを仰っていました。

特にこの5年間ぐらいは、
そういうこともあまりなくなっていたんですが、
1年前、道重さんの後任が鞘師里保さんだと伺った時、
心配していたんです。
如何にも不器用そうな鞘師さんで、
いちいち発言を真に受けてしまわれるのではないかと。
本質は優しい方ですし、丸くなられたとはいえ、
人が傷つく傷つかないの線引きや特殊な価値基準、
「そして世の中おもろいほう」のさんまさんですから、
ろくなことを仰らないだろうと思っていました。

私がこの番組を聞いてきた中で、
さんまさんが、歴代レギュラーの中で、
最も気を遣っていたのが鞘師さんだと思います。
さんまさんの変化が一番よく出ていたのが、
彼女がレギュラーになってからでしょう。
その鞘師さん、この日の番組が卒業発表から
初めてのメディア出演となりました。

発表の少し前、鞘師さんはLINEでさんまさんにことの次第をご報告、
その時、

まぁ、人生ね、長いから、
ちょっとでも悔いのないようにして生きていくのが…、
悔いなんて絶対残るからね、死ぬ間際、
それがひとつでも人より少ないと、
人生、ひょっとしたら成功かも分からへんねんけどもやな。
だから、悔いがないのが一番大事やね。

さんまさんはこのようなことを返信されたそうです。
さらに、

卒業してもええねんで

と続けたところ、鞘師さんは

ほんまはアカンねんで！

と、ちゃんとノリで返しておられたとか。
前回、LINEでこのノリは成立しませんでしたけれど、
今回は上手くいったようです。
鞘師さんはダンスなどをもっと勉強したい、
知らなかったことをもっと知りたい、
国外の違うものを見たいと事務所とご家族を説得されたようです。

16歳で、そんな慌てんでもええのも事実やからな。
30超えても、それは勉強できるやん。
時期さえずらせれば。
ああ、10年遅れたと思ったら、10年長生きすればええだけやからな。
人間なんて。
16でやろうと思ったことを、26の時にしたら、
16の時にやっときゃと思うけども、
10年延びただけやから。
人より、10年長生きしようと頑張れば、
それで帳尻は合う話やから。

とはさんまさん。

俺はもう大正解と思ってるほうなんですね、鞘師の決めたことは。
やっぱり、思い付いた時にやりたいことをやろうっていう決断て…
だから、モーニング娘。の鞘師はなくなるわけやんか。
これから先、どうなるかも全く見えない道を選ぶって、
モーニング娘。に居てたら見えるやんか、それなりに。
それを、ここでね、英断するこいつのしっかりさ加減っちゅうのは、
やっぱり、凄いなって。
16で俺は無理やったからね。
鞘師、16で決断したんかと思って、エライなって。

さんまさんは何度か芸能界を引退しようとされています。
直近では60歳の節目にというもの。
特番のような単発の仕事は続けるかもしれないとはされていましたが、
結局、周囲の意見を聞き入れられて、
現在に至ります。
ご結婚なさった時にも、そんなことを考えておられ、
子供と一緒にあれもしよう、
これもしようと計画しておられたんだとか。
あとは内弟子時代の駆け落ちの時もそうでしょうか。
その時々で、自分が出来なかった決断を
出来た鞘師さんを讃えておられました。
この決断の先にあるのが成功なのか、
失敗なのかは誰にわかりません。
ただ、

失敗しても選んだ道を選ぶのが人生やな。
失敗を失敗だと思わないような人間になれということやな。
失敗を楽しめる人生を暮らすことが一番。
だから、成功、失敗なんか本当はないからね。
その人の行動っていうだけのことやから。
もうこれでええねん。

だから、自分で決めることやて、結局。
鞘師が後悔しても、またそれがええねん。
後悔が楽しいねんね。

どうせ後悔するなら、いい後悔をということでしょう。
彼女は、ずっと別のことを考えている状態のまま、
モーニング娘。として続けることについての悩みがあったのかもしれません。
そして、決断をされた訳です。

鞘師、その決断で、もうスッキリしたのか？
胸のつかえが下りたんか？

この質問に対して、肯定する彼女に

ほんならもうあれやな、素晴らしい決断ってことやな。

さんまさんも、彼女の決断の全てを肯定されていました。

なお、鞘師さんは卒業までは
この番組のレギュラーは続けられるとのこと。
そして、今週に限らず、毎週、さんまさんは

鞘師はどうやねん？ 16歳として

などと仰っています。
何ヶ月か前に、誕生日プレゼントとして、
マンチェスター・ユナイテッドのクマの縫いぐるみを
鞘師さんにプレゼント、
あげたらあげたで惜しくなって、
奪い返し、さすがにみっともないと思われたのが、
後日、再び持参するという信じられない出来事がありました。
いちいち彼女も訂正されませんが、
そのプレゼントの誕生日で、彼女の年齢は

17歳

です。来週も、さんまさんは

お前は16歳やのに

と仰るような気がします。