アンジュルム・福田花音卒業ソロ曲『わたし』MV公開！～これぞマロテスクの真骨頂～

福田花音さんによるアンジュルムとして最初で最後の作詞曲、
「わたし」のミュージックビデオが
つい先ほど公開されました。

いかにも彼女らしい曲です。
卒業のラストソング、初のソロ曲であるのに、
大方の予想を裏切るポップな曲調となっていて、
映像も彼女らしさ満点、
湿っぽさを感じさせないものとなっていて、

この冒頭のシーンの意味は、
福田さんを見続けてきた人なら、
全員がその意味が理解出来るかと思います。
「シンデレラの生まれ変わり」
しばらく、彼女はそのキャラクターでやって来ました。
ガラスの靴はアイドルとしての彼女の象徴なのでしょう。

5年以上、福田さんを見ていますけれど、
昔から、あざとさを隠さないワンショットは彼女の得意とするところで、
このミュージックビデオではそれが全開となっています。

彼女らしさはその歌詞の中にもあります。
これが世の中に出た初めての作詞曲、
実にひねくれた内容です。
自分がアイドルでなかったら、
みんなは自分を好きになってくれただろうか。
そんなことを問いつつ、
たいていのファンがそれを肯定するだろうけれど

中身なんて関係なくて、
人が好きだとか言うけれど、
それはただの綺麗事じゃないかな。

と、さらにひねくれます。
自分に何の肩書きもなくて、
才能もなかったとすれば、
本当に自分を見つけ出して、
「好きになる」って言えるのかと。
この問いに

自信持って「はい」って言えないようなら
まだまだ甘いわね。
本当の本当の部分をもっと
わかってもらわなくちゃダメだわ。

と言い切ります。

作詞家としての彼女には期待しかありませんけれど、
この歌詞からは、
作詞家としての彼女について考えることは難しいです。
この曲は彼女本人が歌う前提で書かれたものであり、
だからこそ、意味のある言葉がたくさんある訳で、
今後、他の人が歌う歌詞をお書きになるときに、
どういうものが出来上がるのか、それを楽しみにしたいです。

この歌詞のテーマは「肩書き」。
人は肩書きのような、
その人がまとっている修飾詞で、
その人を判断しがちです。
ご自身のアイドルとしての自分、
そして、これからアイドルではなくなり、
別の肩書きを持つことになります。

まっさらなわたしだとしても、
好きになるって言って欲しい
明日からは肩書きが
ちょっと変わってしまうわたしだからね。

そして、最後に無音の台詞が入ります。
彼女の口の動きでその言葉は私たちにも伝わります。

11月29日、福田花音さんのラストステージは
全国の映画館でのライブビューイングも行われます。

「アンジュルムファーストコンサートツアー 2015秋『百花繚乱』～福田花音卒業スペシャル～」ライブビューイング｜イベント/ショー/ライブのチケット情報・購入・予約
http://eplus.jp/sys/web/irg/angerme-lv/index.html

こちらは日本全国以外、韓国、香港、台湾でも行われ、さらに、

完全生中継！アンジュルムファーストコンサートツアー 2015秋『百花繚乱』
～福田花音卒業スペシャル～
http://www.bs-sptv.com/program/1586/?mkt=tw_mu_cp_pw_20151105AG

BSスカパーでも完全生中継されることとなっています。
昨夜はNHK「MUSIC JAPAN」にて、
11年間一緒だったリーダー和田彩花さんからのサプライズの手紙がありました。
マロテスクでひねくれている彼女ですので、
なかなか本当の感情を見せないのですけれど、
この時は珍しくも涙を流しておられました。
ただ、それで湿っぽくならないのが、
「福田花音」であり、アンジュルムです。
二十日後の日本武道館もそんな涙になればと思っています。