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津田敏秀・朝日新聞・テレビ朝日に惑わされるな 報ステの「甲状腺癌」

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福島第一原発の事故後、
私が唯一、による放射線障害で心配だったのが甲状腺癌でした。
しかし、5年が過ぎ、今後のその可能性は低くなっています。
それなのに、震災5年目の夜、
テレビ朝日「報道ステーション」は、
それが多発している可能性があるとしました。
この日を、追悼や復興などよりも、
自らの主張を展開することを優先したようです。

福島についてのその発言、書き込み、本当に真実ですか? ~福島を利用する輩に騙されない~
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-12137857710.html

ここにお書きしたようなことが、
今年の3.11に起きました。
これはデマと呼んでいい事案です。
この時の番組を含めて、
この種の問題を採り上げる時には、
両論を併記します。そこが問題です。

この福一事故により、
子供たちの間で甲状腺癌が増えたと言っている"専門家"は、
津田敏秀岡山大学大学教授だけなんです。
福一事故と甲状腺癌に相関関係があると言っているメディアを見てみて下さい。
必ず、この津田氏がいます。
なぜでしょうか?
他に誰もいないんですよ。

一方、7日には福島県の県民健康調査検討委員会は
「放射線の影響とは考えにくい」と発表、
なぜかこれが非難されました。
津田敏秀氏のような奴以外は、
医学の各方面、物理学各方面のほとんどの専門家は、
これを支持しているというのに。

これでも両論併記が必要でしょうか。
「美味しんぼ」でも小学館は両論併記で幕引きを図りました。
こんな子供でもわかるような事案に、
両論併記すること自体が罪なんです。

この津田敏秀氏、雁屋哲氏が「美味しんぼ」でやらかした
鼻血事件で、それがあり得るとしていた人物です。
放射線障害の初期症状に、
鼻血はありません。
あの時、放射線の影響で鼻血が出たとして、
その後、死亡例がないことについて彼は何か説明をしたのでしょうか?
この津田敏秀という男、
先日お書きした肥田舜太郎翁や野呂美加氏などと同罪か、
それよりも重い罪でしょう。
野呂氏なんて、放射線が0.1μSv/hもあれば子供は鼻血を出すと言っています。
世界各地の自然放射線の幅の中に収まるもの。
その主張通りなら、この人はよく今まで生きてこられたものです。
こういう輩は、自らの主張が誤りであっても訂正も謝罪もしません。
どれだけ多くの人を傷つけたかを省みることなく、
次のデマをバラ撒くことに腐心しているわけです。

では、なぜ、福島の子供たちに甲状腺癌が"増えた"のでしょうか。

Mystery cancers are cropping up in children in aftermath of Fukushima
http://www.sciencemag.org/news/2016/03/mystery-cancers-are-cropping-children-aftermath-fukushima

この疑問については、自然科学の世界では、
最も権威があるとされる雑誌「Science」が記事にしています。
Scienceは、福島の子供たちの甲状腺癌について別の原因を指摘、
甲状腺癌の最高権威とされるケンブリッジ大学のディリン・ウイリアムス博士が
先月発表した論文の中で、
癌の発生率上昇と福島原発事故は無関係だとしていることを紹介しています。

1999年、韓国政府は保険政策の一環として、
甲状腺癌検査に公的資金を投入しました。
具体的には、乳癌、子宮頚癌、大腸癌、肝細胞癌の検診を無料とし、
各医療機関は安価な甲状腺癌検診をオプションにしたため、
多くの人がこの検査も受けています。
元々、お金のかかる甲状腺癌の検査が負担が微小になり、
その結果、韓国では甲状腺癌の発生率は、

15倍

にもなりました。
癌というものは、必ずしも自覚できるものではなく、
また、必ずしも発症するものではありません。
発生と発症は異なるものなんです。
おそらく、日本の他の地域でも、
同じ検査をすれば、相当数の甲状腺癌患者が見つかることでしょう。
福島で増えたように見えても、
実際は増えていないはずなんです。

おそらく、津田氏もテレビ朝日も
この事例を知らないはずはありません。
最初から結論ありきの内容だったんです。
理窟なんてどうでもよかったんです。
不安を煽って自身の主張の価値を上げられれば良い。
その程度の考えしかないのでしょう。

津田氏が支持した「美味しんぼ」の鼻血ですが、
あれも、全国で統計を取れば、
相当数の鼻血経験者がカウントされたはずです。
それと同じです。対照するデータがないだけなんです。
津田氏は現時点で甲状腺癌になっていない人について、
気をつけるべき点は何かと問われ、
空間線量の高い地域には行くべきではないと答えました。
甲状腺癌は放射性ヨウ素131の内部被曝。
半減期は8日。
今、放射線量が高い地域の放射性ヨウ素131は?
どうも外部被曝から甲状腺癌が起きると考えているようで?
こんなこともわかっていない人物が
「福島の子供たちに甲状腺癌患者が増えた」と言っているのです。
外国人記者クラブでも。

報道ステーションでは、
チェルノブイリと福一の事故の規模の違い、
原子炉などの工学的な違いを意図的に触れませんでした。
それに触れてしまうと、
視聴者の危機感を煽れないからです。
印象操作できないからです。

増えたと主張している福島の甲状腺癌は
スクリーニング検査によって得られたもの。
対して、それと比較しているのは、罹患率です。
そもそも、比べるものではないんです。
スクリーニングの受診率が高くなれば、
甲状腺癌が見つかる数も何十倍になって当然です。
単純な計算です。
こういうことをわかってやっているなら、
かなり悪質です。
福島の名誉を毀損し、
さらに県民の心を惑わせ、
世界中に福島中が汚染されていると印象づけようとしました。
日本の敵です。

しかし、各分野の専門家たちは今見つかっている甲状腺癌について、
「福一の事故が原因ではない」と言い切ることは出来ません。
なぜならば、絶対に0%にはならないからです。
甲状腺癌の原因となる内部被曝が起きてから、
癌と呼ばれる状態になるまでは4~5年ぐらいだといわれています。
これはチェルノブイリでの事例によるものですが、
原発事故と甲状腺癌の相関関係を示す例としては、
これ一つのケースしかありません。
よって、残念ながら、今後、その可能性を否定しきることは難しいと思います。
ただ、外部被曝であれ内部被曝であれ、
放射線障害の確率は浴びた放射線量に比例します。
チェルノブイリと福一との違いから、
その可能性は極めて低いと考えるべきなのです。
チェルノブイリでは、
ソビエト連邦政府が事故の情報を住民に正確に伝えなかったため、
牛乳などの食料品から放射性物質を取り込んだ子供たちが甲状腺癌になりました。
福島は違います。
原子炉のタイプも違えば、事故の規模も違います。
事故の情報の取り扱いも違っていました。
だから、福島県の県民健康調査検討委員会などの
「放射線の影響とは考えにくい」という見解は至極当然なのです。
当然、「福一事故の影響で甲状腺癌が増えた」と言っている輩は嘘つきです。
5年前、こういう輩が言っていたことを覚えていますか?
「3年後、5年後、たくさんの人が癌で死んでいる」
そんなことを言っていた奴もいました。
「福島に人間は住めない」
そんなことも。
それが事実ではないことは、
今の福島の方々を見ていればわかることです。

こういうデマを消し去るために、
糸井重里さんや東京大学の原子物理学者の早野龍五教授らは
頑張ってこられました。


先日お書きしたベビースキャンの開発は
早野教授の功績によるところが大きいのです。
従来の内部被曝を検査するホールボディカウンターは
立って検査するため、小さな子供たちには使えないものでした。
しかし、福島などでは、
赤ちゃんなどの内部被曝を測って欲しいという思いが強く、
そこで作られたのが
赤ちゃん専用のホールボディカウンターであるベビースキャンでした。
ここに公費は使用されていません。
東京大学基金を通じた寄付金などが用いられています。
こういった活動は、現地の方々に安心してもらいたからなんです。
福島にこれ以上傷ついてほしくないんです。
それをこいつら馬鹿どもがぶちこわしにする。
おそらく、これがデマであることについて、
津田氏も報道ステーションも訂正、謝罪はしないでしょう。
皆がデマだという認識になったとしても、
それをまともに信じない人もいることでしょう。
この馬鹿者どもの罪は限りなく深く重いものです。








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