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ビーバップ!ハイヒール「その一皿に人生が詰まっている… 最期のご馳走」 その2

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http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-12140211528.html

こちらからの続きです。

淀川キリスト教病院ホスピス・こどもホスピス病院の管理栄養士、
大谷幸子さんは病室でリクエストを聞き取る際、
その言葉だけでなく、どこで声を強くしたのか、
笑顔が出た時のこと、仕草など、
あらゆるものを患者さんからのメッセージとして受け取り、
それを調理師さんへと伝えているそうです。
大谷さん曰く「行間を読む」ということなんだとか。
今の医療現場の考え方には、
栄養サポートチーム(NST:Nutrition Support Team)というものがあります。
これは医療に欠かせない栄養管理を
管理栄養士の他、医師や看護師、
薬剤師などの職域を越えたチームで行うというもの。
こういった他職種の人たちとのコミュニケーションも、
リクエスト食の提供には欠かせないと話します。
これらは今回の番組にはありませんでしたが、
皆が皆、こんな最期であればと思います。


その男性患者は肺癌でこのホスピスへやって来ました。
大谷さんが金曜の午後に、
翌日の料理のリクエストを訊きに行くと、
彼はノートを開きました。
それは彼が毎日付けていたのが「食事ノート」。
様々な治療を受けている間は、
食欲も失い、満足に食べることができなくなっていました。
最後ぐらいは自分らしくと、
ホスピスに転院してからは、
食べる意欲を持って食事するようになり、
毎日食べたものを記録する「食事ノート」を作り始めました。
この頃には好物のお肉も食べられるようになっていたんだとか。
ここに来て、ようやく食べる楽しみを思い出したのです。

彼は紀州のとある港町で生まれました。
トラックの運転手として、
高度成長期に全国を走り回りました。
長野オリンピックの時にも現地へと物資を運び、
その時以来、忘れられないのがジンギスカンでした。

ジンギスカンといえば、北海道。
しかし、羊料理は信州でも有名なのです。
その北海道では石狩鍋、
青森ではケンサキイカ、
彼のトラックの助手席には奧さんが座っていることがあり、
二人で各地の名物料理を食べたそうです。
そして、夫婦で「あそこが一番や」「こっちのほうがよかったわ」などと
笑い合いました。

ウインナーピザ

彼はそう大谷さんにリクエストしました。
日本全国で美味しいものを知る彼がリクエストしたのは、
特別なメニューではなく、
このホスピスで普段出しているもの。

今まで、美味しいもんはいっぱい食べてきたけど
病気で食べられへんようになったでしょう
久々にここで食べたウインナーピザ
ほんまにうまかった
美味しいって思えることが
ほんまに嬉しかった


ご馳走はその人、その時々により様々です。
豪華なもの、珍しいものが最高のご馳走とは限らないのです。
一皿一皿に込められた思い、
それがご馳走となります。

翌日、食べる喜びを思い出させてくれたウインナーピザが運ばれてきました。

これこれ。
うまい!
これ、また日記に書いときますわ



…さらに続きます。






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