昨夜はあのようにお書きしましたけれど、
世論の大半は、放射性物質が国の基準以下ならば、
岩手・宮城両県の瓦礫を地元で処理しても構わないと考えています。
各紙の世論調査を見る限り、70~80%が受け入れ賛成で、
騒いでいるのは少数派だといえるでしょう。
基本的に、受け入れに問題はないと考えている人は、
いざ受け入れという段階になって、
わざわざ「賛成」を自治体に表明したりはしません。
一方の「反対」の意志を持つ人は、
メールを送ったり、抗議デモを行ったりします。
より能動的なのは反対派の人たちで、
しかも、その自治体に関わりがあろうがなかろうが、
マスコミから見れば「市民」ですので、
受け入れに反対する大勢の市民が
という表現になってしまいます。
国が信用を失っているとはいえ、
夜のニュース番組を梯子してでも
総理大臣が全国民に向けての説明すればいいと思うんですけれど。
官邸で記者会見を開きましたが、
何度でも訴え続けるのが宰相としての責任でしょう。
総理大臣はまあ、曲がりなりにもそのアナウンスをしている訳ですが、
他の先生方はどうなんでしょうねえ?
こういう時こそ、自らの選挙区で受け入れを訴えるべきだと思うんですけれど。
票を失うのが怖いとか、
どうせそんなところでしょうか?(野田総理も選挙区においてはそうかも)
政治家があてに出来ないのであれば、
影響力のある有名人にも期待したいところですが、
これがなかなか、日本の有名人はそういうメッセージは出しませんよね。
これも政治家と同じく、いろいろと怖いんでしょうね。
素晴らしいと思ったのはたむらけんじさんで、
大阪のテレビ番組で、震災瓦礫の処理について
「絆」とか言ってね、みんなやってますけど。ここでやっぱり日本が全員で痛みを分かち合って、せなあきませんよね。不安な気持ちは、みんなあるじゃないですか。日本人全員でやらないと
と話されたそうです。
卑劣なのは彼をTwitterで攻撃した輩で、
中には彼のお店に対する営業妨害を示唆する書き込みもあったとか。
こういう人の頭の中には、
被災地の事なんて全く頭にないんでしょうね。
ただ、瓦礫を受け入れさせたくないだけ。
被災地よりも自分の妄想のほうが大切な人間がいるんですから。
こんな有様で何が
なのでしょうか。