先週の朝日放送「ビーバップ!ハイヒール」から、
カシコブレーンはノンフィクション作家で、
地名と歴史に関する著作が多い谷川彰英筑波大学名誉教授でした。
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眼鏡橋といえば、
この諫早眼鏡橋のような石造2連アーチ橋のことですが、
大阪には少し違う形の眼鏡橋と呼ばれる橋があります。
それが大阪市大正区と西成区の間、
道路としては大阪府道5号大阪港八尾線、
木津川に架かっている千本松大橋です。
Googleマップの鳥瞰画像で見ますとこのような形。
1970年代、大阪市の市役所には多数の苦情が寄せられていました。
木津川両岸住民、勤務先がある人からのもので、
川を渡るのに不便すぎるというのです。
何しろ、ここから川を渡ろうと思えば、
橋は3km上流にしかありません。
そして、歩行者や自転車は1時間に数本の渡船を利用しなければなりませんでした。
そこで架けられることになったのがこの千本松大橋。
ただ、この木津川沿いには大正の頃から、
多数の工場が建ち並び、だからこそ、
人の行き来が多く、架橋の必要性があったのですが、
特に盛んだったのが造船業でした。
大きな船を造れば、海に出さなくてはなりません。
大型船の往来のためには
水面から30mの高さが要求されます。
橋では高くすればするほど、
岸に接している部分が長くなります。
橋が高いからといって
斜面の勾配をあまり急にはできないからです。
大型船の通行に配慮した架橋のためには
両岸に多くの土地を買収することになりますが、
大阪市にそんな予算はありませんでした。
そこで大阪市は少ない土地でも
下を大型船が通れるような橋を考えました。
坂の部分を螺旋状にして、
用地を最小限にしながら
航路高33mの橋を実現しました。
このループ橋、千本松大橋は1973年に開通しました。
これらは大阪市営千本松渡船からの動画。
実はこの渡船、この橋が架けられても運航を続けています。
もちろん、架橋において、
この渡し船は廃止されるはずでした。
しかし、歩行者や自転車の多くは
船のほうを使用します。
船も無料ですし、こちらのほうがいいというのです。
しかも、その後、造船業は下火になり、
大型船も通らなくなってしまったという悲しいお話です。
この橋の長さは323.5m、
このあたりの川幅より少し長い程度ですが、
両端を螺旋にしたために、
道のりとしては1.2kmにもなってしまいました。
渡船で渡れば所用時間3分に対し、
徒歩でこの橋を渡ると、20分もかかってしまいます。
市役所にはまた苦情が寄せられ、
渡船は廃止できなくなり、
現在も通勤、通学、買い物など
生活道路の一部としてに使用されています。
自転車からの動画。
早回しですが、かなり大変そうです。
私もクルマ以外では使用したことのない橋ですが、
ビル12階に相当する高さからの景色は素晴らしく、
夜景観賞にもおすすめ。
この橋を下から見上げるのもいいですね。
それに、ゲームの中でしか見ないような螺旋ですので、
そんな面白さもあるのが千本松大橋です。
私も一度、歩いて渡ってみることにしましょう。
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