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基本的に領土問題は解決しないもの 日露首脳会談

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今回のプーチン大統領で始めて気づいたことがありました。
彼のファーストネームは「ウラジーミル」だったんですね。
「ウラジミール」だと思い込んでいました。
日本ではラームサルがラムサールになっているように、
「ウラジミール」でも通っているようですけれど。

さて、進展がなかった北方領土問題。
そのことについて、政権が批判されていますが、
領土問題なんて、こんなものです。
政権の間違いがあったとすれば、
事前に国民が過度の期待を持ったこと、持たせたこと、
そして、両首脳と通訳のみでの会談の時間を設け、
後からそれぞれが自国民に
都合のいいことを言えるようにしたことぐらいでしょうか。
あとはアメリカ大統領選挙の読み違い。
トランプ大統領が誕生することで、
直接、アメリカと話し合える可能性が出てきました。
それまで、ロシアは日本を欧米への楔としたかったのかもしれませんが、
トランプ当選で、その価値がかなり失われてしまいました。
不利な状況で始まった会談といえるでしょう。
それに、交渉とはいいますが、
どのようにして、返還してもらうというのでしょうか。
その方法があるならば、
政界だけでなく、民間からも意見を出してもらいたいものです。
私にはありません。

「千島列島(北方四島/三島+群島)は日本固有の領土だから」
「ロシアは不法占拠しているから」
なんていう理窟を出したところで、
返してもらえるはずはありません。
それを言うのであれば「南樺太も返せ」と言うべきです。
本当に返してもらおうというのであれば、
戦争で奪還するぐらいしか具体策はありません。
向こうは「ロシア領」という認識であり、
もしも、「日本領」と思っていても、
「ロシア領だ」と言い続けることでしょう。
竹島も然り、領土交渉は実効支配している側が折れない限り、
戻ってくることはないでしょう。
だからこそ、私たちはあの島々が日本の領土であるという自覚を持ち、
そのことを言い続けていく必要があるわけです。

安倍総理がプチャーチンの名前を出しました。
なかなか知名度が高まらない人物ですが、
彼はペリーの米艦隊にわずかに遅れて来日したロシアの全権使節です。
ペリーが江戸湾目指して恫喝するようにして開国を迫ったのに対し、
プチャーチンは、「外国船は長崎へ」という当時の日本の制度を守り、
長崎に来港しました。
だから、安倍総理は
「礼儀正しく、法と秩序に則った交渉を行いましょう」と意味で、
「プチャーチン来航図」の複製画を贈呈したのでしょう。
ただ、あまり意味はなかったようです。
プチャーチンについては、私も好きな人物ですので、
記事にしてあります。
6年前の記事ですが、初めての日露間領土交渉についても触れてあります。
千島列島と樺太が日本領だと確認されたのは、
この時なのです。

http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-10675293625.html


歴史的、地政学的、軍事的には
プーチン大統領からウラジオストクの重要性が語られた点も興味深かったです。

http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11382296355.html

こちらは4年前の記事で、
中国の南シナ海などへの進出について触れたものですが、
その中でロシアのウラジオストク港の意味についてもお書きしています。
アロー戦争後の不凍港ウラジオストクの確保と、
今のクリミア半島の占拠はつながっています。
そして、ウラジオストクと千島列島も。
千島列島の遙か東にはアメリカが、
そして、振り返れば中国があります。
ロシアにおける千島列島の価値は、
こういった点からも考えることができます。






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