先週の番組から、商標登録、
登録商標の裏にあるドラマのお話。
一部、昨年の記事の
身近なモノの知られざる正式名称物語
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-10938720340.html
と重なる部分がありますが、
こちらは
弁理士の茅原裕二さんのお話です。
まずはこれ。
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G-SHOCKシリーズ。
カシオ計算機株式会社の腕時計で、
世界中に愛好家がいる衝撃に強い堅牢性に優れていることが特徴です。
もちろん、「G-SHOCK」は商標登録されていますので、
他の誰も使用する事は出来ませんが、
A-SHOCK、B-SHOCK、C-SHOCK、
D-SHOCK、E-SHOCK、F-SHOCK…
など、「Z-SHOCK」まで全てをカシオ計算機株式会社が登録していて、
これらも他が使用する事は出来なくなっています。
これらの名称の類似品が出回ったことがあり、
そのため、「G-SHOCK」以外の25通りの名称も登録したもののようです。
特許電子図書館で確認してみますと、
このように「N-SHOCK」が登録されていることがわかります。
これはライオン株式会社のお馴染みのロゴマーク。
1982年に登録されたものです。
しかし、ライオンはこのようなロゴも登録しています。
「ナンバー17」(実際の登録画像)。
番組がライオンに取材しますと、
今となっては理由はわからないという回答だったようですが、
ロゴを回転させてみることで推測できるのでしょう。
これもお馴染みのヤクルト。
この小さな容器のくびれは、生産上の利便性から、
また、小さな子供でも落とさないように、
手に馴染むように、そして一度に中身が出てこないように、
株式会社ヤクルト本社の創意工夫の結晶です。
ヤクルト本社はこの容器の形を商標登録しようと考えました。
立体商標と呼ばれるものです。
1997年から日本でも平面に描かれたロゴだけではなく、
たとえば、KFCコーポレーションの
カーネル・サンダース像がその一例です。
ヤクルトはこの容器の形を申請しますが、
それは却下されてしまいました。
特許庁曰く「ヤクルトは表面のロゴで認識されている」とのこと。
形状で認識されている訳ではないというのです。
そこでヤクルトでは、街頭などでアンケートを開始しました。
ロゴの入っていない容器を見せ、
この容器から思い浮かぶイメージ、
そして思い浮かぶ商品を答えてもらいます。
その結果、約500人中98.8%の人が
ヤクルト
だと回答、このアンケート結果を資料として提出した結果、
晴れてこの容器の形が立体商標登録されたという訳です。
このように自社と自社製品を守るため、
それぞれの企業は必死になっている訳なんですけれど、
もちろん、争いもあります。
明晩はこの看板についての係争のお話などを。
そういえば、iPhoneのパンフレットなどには
iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。
という文字が印刷されているのをご存じですか?