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籠池氏証人喚問「証人喚問で嘘はつけない」は嘘 -時間を浪費させる野党の責任は重い-

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東京都議会では石原慎太郎元知事と浜渦武生元副知事を呼んでの百条委員会が開かれ、まったく無意味な時間が費やされていました。何度も何度もお書きしているように、豊洲新市場で扱われる食品は地下水とは無関係で、それを自分の影響力を高めるために利用しているのが小池都知事です。

先月、都議会は豊洲への移転延期のための損失補償に総額50億円の予算を計上。これは市場関係の業者を対象にするものですが、オリンピック開催のための道路や橋の建設計画も絡んでいるため、建築土木関係者も損失を受けることとなります。

誰かを魔女に仕立て上げても、豊洲新市場に6,000億円をつぎ込んだ事実は変わりませんし、損失補償は今後も増大していくため、1兆円など軽く超える可能性があります。日に日に増大する補償額ですが、都議会議員選挙のために結論を出さずにいる現都知事の支持率が高いことが理解できません。

これも繰り返しになりますが、現職の首長はその時点での最善の施策を行うのが仕事です。億単位で補償額を増やし続けていて、豊洲の風評被害の種である現都知事が優れた首長であるはずはありません。でたらめな舛添氏でも、石原氏が週に数回しか登庁しなくても、よほどましです。

この件では最後にもう一つ。石原氏が既往症により「ひらがなも忘れた」としていることに対し揶揄する言葉がネット上にあふれました。特にリベラルを自称していた連中に多く見られ、日本のリベラルの低レベルを思い知ることとなりました。彼は現在も脳機能障害を抱えており、「ひらがなはわすれたものの、ほかのことは覚えている」ということは充分にあり得ます。自分や身内がいつか脳梗塞や脳出血になり、脳機能障害になるかもしれないというのに、よく馬鹿にできたものです。


さて、都議会は東京都の問題ですが、明日は衆参両院で籠池泰典理事長に対する証人喚問が行われ、全国民が無駄な時間と予算が費やされることによる被害を受けます。こんなものは検察庁と警察庁にやらせておけばいい事案で、国としては会計検査院の報告を待ち、財務省とその下の近畿財務局から話を聞けばいいだけ。こんなどうでもいい問題で議論すべき議題が先送り、あるいはろくな議論もされないまま採決されようとしています。

こんなことだから、民進党には政権を任せられないという確信になる訳で、自称ジャーナリストの菅野完の発言を真に受け、さらに誰が捏造したかのかはわかりませんが、あの振込用紙まで採り上げるとしていました。菅野完の過去の行状を見てみれば、彼がどういう人物なのかわかりそうなものです。

さらに日本共産党。豊洲問題では、築地の業者から移転中止を求める陳情を受け、小池氏就任前から動いていましたが、この件でも菅野完が出してきた振込用紙をありがたがっていました。籠池氏に対する「独占インタビュー」の内容についても、彼自身「裏は取れていない」と言っているのに、それを材料にするつもりでした。

現在、テロ等準備罪を新設する組織犯罪処罰法改正案が報道されていますが、それ以外にも議論されなければならない議題は無数にあります。国民の生活に直結する消費税増税再延期に対する議論が先送りになれば、デフレから出口はさらに見えなくなるでしょう。もしも、そうなれば野党の責任は重く、労働時間規制についても時間が必要なのです。

そして、特に私が必要だと考えるのが、北朝鮮からの攻撃に対する備えです。前回は4発でしたが、これは米軍と協力したとしても、現状、可能とされる迎撃能力の限度。もしも、10発撃たれたらどうするのか? あの海域には漁船がいる可能性もありましたが、漁民に被害が出た時にはどうするのか? 与野党でそんな議論はあったでしょうか?

北朝鮮は北米東海岸への攻撃能力も持つことが、米を交渉のテーブルに着かせる唯一の道だとして、ICBMの開発を急いでいます。一方、米にとっては、ワシントンDCやニューヨークなどへの攻撃能力を、北に持たせるわけにはいかないと考えています。従って、北がICBMを完成させるか、その直前に米は攻撃を仕掛ける可能性があります。

一方はICBMの開発を急ぎ、一方はそれを阻止しようとしている現状は、双方が「開戦」という衝突地点に向けて、同じ軌道に乗ってしまっています。地政学的に、日本は北朝鮮と目と鼻の先であり、その軌道の上に位置しています。こんな時に、利敵行為をしたわけでもなく大統領を弾劾した韓国は愚かですが、日本とて、こんな時に優先順位が極めて低い事案に時間を割いている点で、愚かさでは負けていません。

よく「証人喚問では嘘はつけない」などと言われます。それは偽証罪という罰則が設けられているからですが、嘘を言うことは簡単です。一つは当人が偽証罪で罰せられても構わないという意識で臨む場合、そして、たとえ証言内容が嘘でも「錯誤」だと言い切ることも可能な場合もあります。

これまでの籠池氏の発言に、何か「真実」がありましたか? 野党はなぜ自民党が「参考人招致ではなく証人喚問」で合意したのかを考えなくてはなりません。ろくな事を言わないだけろうけれども、それでも証人喚問に応じたという点。それに気づかないとすれば、ただの馬鹿の集まりです。

この騒動で安倍政権は支持率を下げましたが、それも最新の各紙の調査では50%前後と微減という程度に持ち直しました。一方、民進党の支持率は上昇の気配すら見せません。こんなことで支持率は上がらないのです。まずは何を言っても「お前が言うな」にしかならない公職選挙法違反の蓮舫代表を下ろし、民進党にはこのような政策があるという点でアピールしなければなりません。

この問題でも最後に一つだけ。「妻一人管理できないような人物に総理大臣は任せられない」という意見があります。これもリベラルを自認している層から聞かれましたが、配偶者とはいえ、成人であり、その行動に対する責任は当人が負います。リベラルにとって、男女平等の下で妻が夫に従属するものではないことは、議論の余地はないはずですが、目的のためなら、そんな基本中の基本の立場すら曲げるという点が情けないです。


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