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イオン飲料は飲み過ぎ注意 ~熱中症予防はいつでも水が飲める状況にすること~

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気温が上がり、メディアでも熱中症予防や対策が採り上げられる機会が増えました。まだ体が暑さに慣れていないため注意が必要で、水分補給を忘れないようにしなければなりません。しかし、メディアではイオン飲料について、なかなか言えない注意点もあります。

「イオン飲料」という言葉は広辞苑に見出しがなく、大辞泉では「体液と同じ浸透圧になるように、カリウム・ナトリウムなどの電解質を加えた飲料水。」と説明されています。スポーツ飲料や経口補水液などの機能性飲料もイオン飲料だと考えて良いでしょう。

飲み過ぎで脚気やウェルニッケ脳症の事例も


イオン飲料には糖質が多く含まれているものがあります。糖質の代謝にはビタミンB1が欠かせませんが、糖質の量が過剰な場合、ビタミンB1が足りなくなります。飲料の種類にもよりますが、糖質が多く含まれているものを採りすぎますと、ビタミンB1欠乏症になる可能性があり、脚気やウェルニッケ脳症というアルコール過多の人に多い人がかかる運動失調、記憶障害をもたらす脳症にかかった例があります。

漫画・ドラマ「JIN-仁-」では水様便と嘔吐を繰り返す虎狼痢(コレラ)の脱水症状に対し、医師・南方仁は「ORS(Oral Rehydration Solution)」を作り、脱水による命の危機を救おうとしています。ドラマ版第2話では、水1升に塩2匁と砂糖10匁を加えたものとしていました。現代では10年ほど前から、医療機関ではなくともこのような商品がドラッグストアなどで買えるようになっています。


1日500mlペットボトル1本が限度


熱中症経験者の所ジョージさんのCMで知られている「OS-1」で確認してみますと、1日当たり目安量として、「学童~成人 500~1000ml(g)/日」「幼児 300~600ml(g)/日」「乳児 体重1kg当たり30~50ml(g)/日」となっています。

「OS-1」のラインナップは500ml、280mlのペットボトルと、200gのゼリータイプ。最も大きい500mlのペットボトルですと、1日に1本飲めば、もう飲むべきではないということになります。喉が渇いたらといって、いつでもどれだけ飲んでもいいという訳ではないのです。特に腎疾患などでナトリウムやカリウムの摂取制限がある場合には医師への相談が必要だとしています。

こういうものをいざという時のために常備しておくのもよいでしょう。しかし、日常的に利用するものでもないと思います。それに、賞味期限は1年とあり、消費期限については不明ながら、いざという時のために、期限が過ぎたものを保管されている方は捨ててしまいましょう。

私は一時期、アクエリアスとウイダーinゼリーエネルギーで生きていた頃がありましたけれど、あれは嘔吐と解熱剤による発汗対策でした。普段、ただ「喉が渇いた」程度では、そんなにたくさん何度も飲むものではないでしょう。

水を与えるよりも自分で飲む習慣を


特に熱中症に気をつける必要があるのは、衰弱している人や高齢者、小さな子どもですが、ご家庭によっては、お子さんからの「喉が渇いた」という言葉で、親御さんなどが飲料水を台所まで取りに行くということになっている場合もあるかと思いますが、それよりも、お子さん自身が喉が渇いたときや、渇く前に自由に飲めるようにしておくべきかと思います。その旨、お子さんに伝えて、水分補給を習慣づけるのがよろしいかと思います。そして、水筒を用意し、部屋を移動する時も持ち歩くのもいいかもしれません。

補給する水分は、たくさん汗をかいたときなどでなければ、水道水で充分です。気になるならお茶。お茶も多量に飲みますと、カフェインが多くなりがちですので、カフェインフリーがいいかもしれません。ただ、私のおすすめは水道水です。


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