前回のドラマ版「コウノドリ」は産後うつと無痛分娩がテーマでした。
産後うつでは、実の親だけでも味方になってやらないとと思いました。
高橋メアリージュンさんが素晴らしかった。
Twitterでナオト・インティライミさんが叩かれすぎでかわいそうでした。
川栄李奈さんもいい女優さんになられました。
無痛分娩でリスクは上昇しない ただしシステムには問題がある
https://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-12301774403.html
「無痛分娩問題の問題点」と、
無痛分娩がテーマの原作についてはこちらにお書きしてます。
原作の最新刊20巻では産後うつが大きく扱われているらしく、
明日にでも読んでみたいと思います。
それにしても、19巻が出たばかりで
ペースが速いですね。
来月も新刊が出るようで
前回のドラマ放送時もそうだった気がします。
ともあれ、産後うつ対策は周産期学会などでも
力を入れていますので
タイムリーな内容なのではないかと期待しています。
それにしても、絵がどんどん綾野剛さんに…
さて、「コウノドリ」は原作、ドラマとも、
産婦人科医や小児科医などをはじめ
医療関係者に好評です。
前々回の放送後、そういった方々が
子宮頸がんワクチン接種の必要性を訴えるコメントをtweet、
すると、いちいち反ワクチン活動家が絡んできて、
私も多少影響を受けましたが、
奴等は「金儲けのためにワクチンを勧めるのか」と言うのですが、
儲けたかったら、予防より発病させたほうがいいわけで、
実際の所、インフルエンザなどでも、
ワクチン接種はほとんど利益が出ない、
無償奉仕のような状態で続けられている医療機関も多いのです。
今のシステムでは、ワクチンで金儲けはできません。
その病気にかかる人を減らしたいという
社会的意義がなければ行えないことでしょう。
「コウノドリ」や作者の鈴ノ木ユウさん、
ついでに以前「JIN-仁-」が
日本医師会の子宮頸がんワクチン啓発キャンペーンに使用されていたことで
村上もとかさんも批判されていました。
敵と見なせば罵声を浴びせ、
何でも噛みついてくるようです。
議論などは成立しません。
その子宮頸がんワクチン。
私は前回、自分が女性なら接種するとしましたが、
本当は男性にも子宮頸がんワクチンは有効性があります。
子宮頸がんはヒトパピローマウイルスの継続感染により起きます。
ヒトパピローマウイルスは性交渉経験のある女性なら、
生涯のうち約半数が感染するとされ
その多くは自然排出されます。
子宮頸がんワクチンはウイルスが長く留まることを防ぐわけです。
しかし、既にヒトパピローマウイルスに感染経験がある場合、
このワクチンの効果は薄いとされ
子宮頸がんワクチン接種が
中学生ぐらいの女性に推奨されているのはそのためです。
ただ、男性もヒトパピローマウイルスに感染します。
男性に子宮はありませんが、
女性を感染させる可能性が常にあるわけで、
その予防に有効なのです。
さらに加えて、ヒトパピローマウイルスは
咽頭がん、喉頭がん、外陰部がん、
膣がん、陰茎がん、肛門がんの原因になることが知られています。
それらに子宮頸がんワクチンが有効であるのなら、
男女を問わず、接種したほうがいいはずです。
しかし、女性に対しても及び腰の日本ですから、
男性にもなんていうことは当分なさそうです。
ちなみに自費で子宮頸がんワクチンを接種しようとすると
5~6万円程度のようですね。
6年ほど前、米疾病対策センター(CDC)は
11~12歳の男子にも定期的に接種すべきと勧告、
オーストラリアでは既に12歳から13歳までの男性に接種されています。
防げる病気を防ごうとしない
無辜の人の苦しみをこれ幸いにデマに利用し
金儲けしている連中の言葉を大きく採り上げ続けるメディア。
感染症予防において、
日本は発展途上国でさえありません。
進歩する気がないのですから。