前回はこちら。
神木に無数の鎌が刺さる「鎌八幡」
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ビーバップ!ハイヒール「大阪・摩訶不思議な寺社ランキング」を続けます。
次は第6位。
ビルの前に謎の鳥居 『御霊神社』
冒頭、「ナニコレ珍百景」風の編集がされております。
と思ったら、本当にこの番組で紹介されていたんですね。
場所は大阪市中央区淡路町、
淀屋橋駅、あるいは肥後橋駅から徒歩5分ほどの場所にあります。
ここから西隣の区画に御霊神社があり、
これはそこの鳥居になります。
江戸時代、この神社には敷地の中に寺院がありました。
日本には神仏習合という思想があり、
神も仏もともに同じように信仰されていました。
神社に付属する寺院、神宮寺や別当寺などといいますが
昔はそういった寺が境内にある場合が少なくなく
御霊神社の場合は、宝城寺という神宮寺がありました。
宝城寺は近松門左衛門の曾根崎心中にも登場していますが、
明治になると、神仏分離令(神仏判然令)が公布、
神社と寺院は明確に区別されるべきだとされてしまいます。
この神仏分離がエスカレートして廃仏毀釈へとつながり、
御霊神社に寺は不要、
寺の土地は国に明け渡せと通告されてしまいます。
御霊神社はやむなく国の命令に従いますが、
ただ一つの願いとして、敷地の縁に一つの鳥居を建てました。
その後、国に接収された土地は所有権が転々とし現在の地権者に、
しかし、御霊神社の意地の象徴であるあの鳥居が取り壊されることなく
約150年間、そこに立ち続けています。